ボールパイソン専門サイト ~ Infinity of Ballpython
用語集
ピット器官とは、ボールパイソンが持つ赤外線を感知する特殊な感覚器官です。
口の周り、特に上唇に約10個、下唇に約6個の小さな穴として見えます。
0.003℃(一説には0.001℃)という極めて微細な温度差を感知でき、8,000〜12,000nmの赤外線波長に最も強く反応します。
哺乳類や鳥類が発する体温(人間は約10,000nm)を検知し、完全な暗闇でも獲物を発見できます。
視覚情報と赤外線情報を脳内で統合し、サーモグラフィーのような熱画像として「見る」ことが可能です。
ボア科、ニシキヘビ科、マムシ亜科で独立に進化した器官で、脊椎動物では稀な赤外線感知能力です。
餌のマウスを温めると反応が良くなるのは、このピット器官が熱を感知しやすくなるためです。