ボールパイソン専門サイト ~ Infinity of Ballpython
遺伝子:不完全顕性(不完全優性)
コンプレックス:スーパーストライプコンプレックス
発見者:Amir Soleymani発見年:1999
タイプ:カラー/パターン
別名:YB
※LilBallsスタッフ一同、モルフについて日々学習しておりますが、情報について100%の保証をすることはできません。 そこで、モルフ図鑑はみなさんと一緒に日々更新していけたらと思っております。間違いやご指摘、画像のご提供お待ちしております。
To all Ball Python Breeders Worldwide
We take my hat off to ball python breeders all over the world.
We also hope to increase the number of ball python fans in Japan.
ボールパイソン イエローベリーは、色と模様に影響を与える不完全優性(顕性)のカラー/パターンモルフです。
体の基調となる色は、暗褐色、黒褐色をしています。
また、体の側面のエイリアン柄の間は、炎のようなハイライトが確認できます。
体の模様は、大きく歪み、エイリアン柄の中身部分はオレンジ色の強い茶色、外縁あたりは、明るい黄色をしています。
また、イエローベリーの特徴として、明るいヘッドスタンプ、お腹に現れる黒色の破線状模様があげられます。
イエローベリーはスーパー体になると、全身白に覆われた表現を示し、アイボリー(象牙)と呼ばれます。
アイボリーは、背中に若干薄い黄色のストライプが確認できる個体もいます。(個体差はあります。)
Super Yellow Belly

ボールパイソン イエローベリーは、1999年にAmir Soleymani(旧yellowbellyball.com/現XYZReptiles)によって発見されました。
Amir Soleymaniは、2年前の1997年に、アメリカ最大のテラリウム飼育者見本市であるデイトナで開催された博覧会にて、ノーマルとして販売されているイエローベリーの原種を発見しました。
彼はその後、イエローベリーの繁殖に成功し1999年に遺伝性を証明しました。
イエローベリーの遺伝性が証明されてから、4年後の2003年、The Snake Keeper (TSK)は、Yellow Belly X Yellow Bellyのペアリングからアイボリー(スーパーイエローベリー)の繁殖に成功し、イエローベリーが不完全優性(顕性)遺伝である事を証明しました。
ボールパイソン イエローベリーの頭は、明るい色抜けしたヘッドスタンプが確認できます。

体の基調となる色は、暗褐色、黒褐色をしています。
また、体の側面のエイリアン柄の間は、炎のようなハイライトが確認できます。
体の模様は、大きく歪み、エイリアン柄の中身部分はオレンジ色の強い茶色、外縁あたりは、明るい黄色をしています。

ボールパイソン イエローベリーのお腹は、名前のとおりやや黄色味を帯びた白色を示す個体が多くいます。しかし、必ずしも黄色になるわけではありません。
また、お腹の大きな特徴として、腹板の両側に黒色の破線状模様が不規則に現れます。

ボールパイソン イエローベリーの尻尾は、体と同じような色、表現を示します。

コンボモルフのすすめのアドバイザー
たいたい(@nadaru928)さん
イエローベリー(Yellow Belly / 通称YB)は、 パターンに強く影響を与える共有性モルフです。
シングルでは全体的に揺らぐようなパターンの乱れが見られ、 特にお腹側にかけて細かい乱れが出る傾向があります。 個体差が非常に大きく、判別が難しい場合もあります。
スーパー体(アイボリー)はシングルとは全く異なり、 白が主体でパターンがほぼ消失する表現となります。
コンボではパターンモルフと掛けた際により細かく乱れを出し、 カラーモルフと組み合わせると色を濃くし、立体的で美しい表現を生み出します。
優性モルフにYBが加わった個体です。
お腹側の乱れや赤みが顕著に現れており、YBの影響が強く見て取れます。
クラウン化することでさらに引き締まった表現になるでしょう。
YBのスーパー体「アイボリー」にパステルが加わった個体。
黄色がより鮮明に強調され、パステルなしのアイボリーよりも発色がはっきりしています。
濃いモルフ(レオパードなど)を重ねてパターンを引き出すのもおすすめです。
エンチとレオパードが加わったアイボリー個体。
白さが減り、オレンジ・黄色・黒の絶妙なバランスが生まれています。
スーパー体にモルフを掛けることで、消失しがちなパターンが再び現れます。
パイにYBが加わることで、パターンの縁取りがギザギザと乱れ、
さらにODによってオレンジの発色が強調された個体。
濃く深いカラーが美しく、今後の繁殖でも幅広く応用できる1匹です。
DGでコントラストを効かせ、ゴーストで柔らかく仕上げたYBパイ個体。
お腹側の乱れと色味の調和が美しく、クラウン化するとさらに洗練された表現になりそうです。
ホモのクラウン化したYB個体。
個体によって赤みや黒みの強さが異なり、判別が難しい場合もあります。 お腹側に向かうパターンの細さや揺らぎがYBらしさを感じさせます。
YBクラウンにBP・SN・コンフュージョンを掛け合わせた多重コンボ。
パターンが非常に細かく乱れ、赤黒い色味が加わることで重厚感のある仕上がりに。 お腹にかけての細かい乱れがYBの効果をよく表しています。
ハリケーンとSNで構成されたパターンを、レッドヘッドとYBがさらに細かく乱しています。
RSとファイアによって赤みを強調し、全体が力強くもバランスの取れた表現に。
これだけ多重でもYBの乱しがしっかり見られるのは見事です。
YB(イエローベリー)は繁殖において非常に応用範囲の広いモルフです。
他のモルフをより引き立てる効果があり、 スーパー体では一気に表現力が高まります。
どの方向を目指す場合でも、まず1匹持っておくと繁殖の幅が広がります。
海外でも数多くのYBコンボが発表されており、 SNSなどでぜひチェックしてみてください。

3個体のYBシングル表現を掲載しました。
パターンの乱れ方や色味が個体によって異なり、 縦状・波状・大振りと多様な表現が見られます。 赤みが強い個体、黒みが残る個体など差も大きく、 自分好みで判別しやすい個体を選ぶのがおすすめです。