ボールパイソン専門サイト ~ Infinity of Ballpython
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※LilBallsスタッフ一同、モルフについて日々学習しておりますが、情報について100%の保証をすることはできません。 そこで、モルフ図鑑はみなさんと一緒に日々更新していけたらと思っております。間違いやご指摘、画像のご提供お待ちしております。
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We also hope to increase the number of ball python fans in Japan.
ボールパイソン ピンストライプは、主に表現に影響を与える顕性(優性)のパターンモルフです。
体の基調となる色は、黒色をしており、その黒いの部分が名前のとおりピン(針)のように細いストライプの柄をしていることから、「ピンストライプ」と名付けられました。
黒の線は、サイドの腹の部分から背面まで伸びる細い線と、背面に平行に伸びる2本の細い線が特徴的です。
また、模様は、金色や黄土色がかった褐色をしており、黒い線で囲まれた四角形のような形をしています。
ピンストライプは、その唯一無二のパターン表現から、デザイナーモルフ(コンボモルフ)を作るにあたり人気が高いモルフの1つです。
Jigsaw(Mojave Pinstripe)やLemon Blast(Pastel Pinstripe)など別名を持つコンボモルフもピンストライプがらみはたくさんいます。
ボールパイソン ピンストライプは、2001年にBHB Enterprisesによって初めて繁殖されました。
ピンストライプの原種の遺伝子は、1999年フロリダ州の博覧会で展示されましたそうです。
また、ピンストライプの原種は野生で1匹しか見つかっておらず、現存するピンストライプの全ての遺伝子がこの原種の子孫であると言われています。
ボールパイソン ピンストライプの頭は、体色に比べ濃い茶色をしています。
また、ヘッドスタンプは横幅全体に広がり、蝶々、ハートのような形をする個体もあります。

ボールパイソン ピンストライプの体の基調となる色は、黒色をしており、その黒いの部分が細い線を示します。
黒の線は、サイドの腹の部分から背面まで伸びる細い線と、背面に平行に伸びる2本の細い線が特徴的です。
また、模様は、金色や黄土色がかった褐色をしており、黒い線で囲まれた四角形のような形をしています。

ボールパイソン ピンストライプのお腹は、うっすら黄色を帯びた鱗をしています。また、サイドの模様は細い線の延長で、点々のような表現を示します。


ボールパイソン ピンストライプの尻尾は、体色と同じような色をしています。
また、模様の乱れも体と同じような乱れ方をしています。

コンボモルフのすすめのアドバイザー
たいたい(@nadaru928)さん
ピンストライプは主にパターンに影響を与える優性モルフです。
シングルの表現では全体的に黒い線を描いたような模様が出るのが特徴で、サイドの宇宙模様は消失することが多いです。
個体差も大きく、シングルでも大振りで整ったパターンの個体や、細かく乱れた表現の個体など、バリエーションが豊富です。
コンボにすると基本的にピンストライプが全体の表現の主導権を握ることが多く、組み合わせたモルフによって模様がさらに細かくなったり、逆に大振りになったりします。
色味についてもコンボしたモルフの影響を強く受け、ダーク系と組むとより黒く、明るい系と組むとより淡くなる傾向があります。
出典:John Chausmer Reptiles / MorphMarket
ピンストライプに明るい色合いのモルフをコンボした個体です。
全体のパターンはピンストライプで構成され、ファイアフライによって白っぽい色味が入り、ODによってベタ塗りのような発色に仕上がっています。
非常に綺麗な個体で、ピンストライプによる色の底上げ効果が感じられます。
出典:John Chausmer Reptiles / MorphMarket
全体の印象はピンストライプですが、BHとモハベが美しく調和しています。
BHが黒みを加え、モハベがパターンの中に黄色を表現。BHモハベ効果でパターンが縮小し、ピンストライプでさらに独特な乱れが出ています。
ここにバナナやゴーストを加えると色変化も楽しめそうです。
出典:CK Industries / MorphMarket
パステルとコンフュージョンの影響でピンストライプが細かく乱れた個体。
グラナイトのような質感があり、非常にかっこいい個体です。
チョコレートやBHを加えてさらに細かく乱すと、より面白い表現になるでしょう。
出典:Caged Constrictors / MorphMarket
非常に細かいパターンが印象的なピンストライプの個体です。
パターンモルフ全般との相性が良く、バランスの取れた仕上がり。
ただし、多重コンボにしすぎるとモルフ判別が難しくなる点に注意。コンボのバランスを意識することが大切です。
出典:BC's Reptilia / MorphMarket
ピンストライプはカラーモルフとの相性も抜群。
レオパードとSNがしっかり表現され、DGのホモ化で鮮やかな黄色が際立っています。
BPやサイプレスを加えてオレンジ寄りに仕上げるのもおすすめです。
出典:Rice Reptiles / MorphMarket
クラウンホモ個体のピンストライプで、ハリケーンとYBが加わった表現。
模様の乱れと色のコントラストが際立ち、非常にかっこいい仕上がりです。
SNやGHIを組み合わせて、よりハリケーンピンらしい表現を楽しむのも良いでしょう。
出典:Osmun Reptiles / MorphMarket
アザンが入ったピンストライプクラウン。
成長後も色残りが良く、長く美しさを楽しめる個体です。
ハリケーンやコンフュージョンを加えて模様を細かくしたり、ファイアでさらに明るく仕上げるのもおすすめです。
多重コンボのピンストライプ個体で、まさに完成形の一つ。
判別は難しいものの、全体の完成度は圧巻です。
ここにゴーストやDGを加えると、さらにクリーンな発色が期待できます。
ピンストライプはシングルモルフの中でもトップクラスに表現が強いモルフです。
非常に面白いモルフですが、好みによっては扱いが難しい部分もあります。
海外ではピンストライプを使った魅力的な個体が多く生み出されており、SNSなどで探してみると新しい発見があるでしょう。
自分好みのピンストライプに出会えるかもしれません。
筆者自身もピンストライプが大好きで、独特の模様表現に魅了されています。
繁殖を通して、自分なりの新しい個体を生み出していきたいと思います。

スパイダー ピンストライプ DG
シングルのピンストライプを2個体載せてみました。
どちらもピンストライプとしての特徴がしっかり表現されており、hetの影響も多少あるかもしれませんが、個体差が顕著です。
パターンの線の太さはどちらも細いものの、細かさや整い方が異なります。ぜひ見比べてみてください。