ボールパイソン専門サイト ~ Infinity of Ballpython
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We also hope to increase the number of ball python fans in Japan.
ボールパイソン ストレンジャーは、色と模様に影響を与える優性(顕性)のカラー/パターンモルフです。(検証が多数のブリーダーにより進められており、不完全優性の可能性もあります)
ストレンジャーは、マホガニーコンプレックスではないかと言われています。
体の基調となる色は、暗いブラウン色をしています。
似ていると言われるマホガニーよりも暗い色をしていると思います。
また、体の側面はお腹に近づくにつれ色が薄くなり、エイリアン柄の間は、白色や薄い黄土色の炎のようなハイライトが確認できます。
体の模様は、溶けたように丸みを帯びた形や、鎖の形、滴を逆さにしたような形をしています。
また、エイリアンヘッドの中には、小さい黒のスポットが不規則に散りばめられています。
ストレンジャーは、2021年頃に証明されるまで、マホガニーと同じ遺伝子なのではないかと言う憶測が、ブリーダー界隈でありました。
しかし、SMS MorphsやKINOVAなどにより『ストレンジャー マホガニー』が作出され、ストレンジャー マホガニーが違う遺伝子であることが証明されました。
(『ストレンジャー マホガニー』の表現がスマのような真っ黒な表現を示さなかった事から、違う遺伝子であると判断されました。)
ボールパイソン ストレンジャーは、2012年、オランダのブリーダーIRES Reptilesによって初めて繁殖されました。
2010年 IRESは、2匹のサブアダルトのメス クラウンを購入しました。
そのクラウンの見た目は特別変わっているものではなかったそうです。
それから2年後の2012年、IRESは、バターパステル het クラウンを作出するため、その2匹のメスに、バターパステルを掛け合わせました。その結果、見たこともない表現のオスの個体が2匹産まれました。
また、その翌年2013年は、2012年に不思議な個体(ストレンジャー)を産んだクラウンとパステル エンチの掛け合わせにより、さらに別のストレンジャーが生まれました。
このクラッチで、IRESはこのメスのクラウンが何らかの別の遺伝子(ストレンジャー)を保持している事を確信しました。
2014年、IRESは、2012年に生まれたオスのストレンジャーと数匹のメスを交配させました。
その結果、6月には「ストレンジャー het クラウン ♂ × ノーマル」のクラッチが孵化し、ノーマルとは明らかに異なる、父親似(ストレンジャー)の個体が産まれました。
ここでIRESは、この不思議な個体を「ストレンジャー」と命名したそうです。
また、その数週間後の7月には、別のクラッチからパステル ストレンジャー クラウンと、バターストレンジャー クラウンの、2匹のストレンジャー クラウンが産まれ、全世界に大きな衝撃を与えました。
ストレンジャーは、元々クラウンがらみのクラッチにより生まれた個体であったため、必ずhet クラウンを持つ可能性があるかもしれないと言われた事もありましたが、2017年に、ストレンジャーとhet クラウンが切りはなされ、ストレンジャーは必ず het クラウンを持つわけではないことも証明されました。
そして、2020年を超えた現在は、たくさんのブリーダーの手によって、様々なストレンジャー コンボが生み出されたり、スーパー体の検証が行われていたりしています。
体の基調となる色は、暗いブラウン色をしています。
似ていると言われるマホガニーよりも暗い色をしていると思います。
また、体の側面はお腹に近づくにつれ色が薄くなり、エイリアン柄の間は、白色や薄い黄土色の炎のようなハイライトが確認できます。
体の模様は、溶けたように丸みを帯びた形や、鎖の形、滴を逆さにしたような形をしています。
また、エイリアンヘッドの中には、小さい黒のスポットが不規則に散りばめられています。

ボールパイソン ストレンジャーのお腹は、中央は綺麗な白色のうろこで覆われています。
ストレンジャーは、模様と体色の双方に影響を与えるモルフです。
コンボになるとエイリアン柄を退縮させる効果があり、さらに体色には、黒さを与えます。
また、エイリアン柄の中には、黒いスポットが散りばめられたような表現を与えます。
さらに、ストレンジャーは組み合わさるモルフによっては、背中に綺麗なストライプが現れる事があったりと、面白い表現を示してくれます。
出典:Design-Reptiles 黒と黄色のコントラストがはっきりと出ています。
デサゴの表現もストレンジャーに負けること無く、クリーミーな黄色模様が浮かび上がっていいなと思います。
出典:KINOVA 細く詰まったエイリアン柄に、ストレンジャー特有の、細かいザラザラした、黒のスポットが広がり、かっこいい表現になっています。
また、ストレンジャーの影響で通常のスポットノーズよりもエイリアン柄が縦長に細くなっていますね。
出典:IRES Reptiles イカつめコンボの定番スポットノーズ クラウン+ストレンジャーの組み合わせです。
スポットノーズ クラウンだけだと体色が明るめになる傾向がありますが、そこに黒いストレンジャーが入る事により表現が更にカッコよくなっています。
出典:Renowned Reptiles
出典:Bushveld Reptiles イエローべリーにストレンジャーが合わさせる事で、エイリアン柄に小さい黒点が散らばります。
また、柄の大きさ自体も縮小する傾向があります。
出典:Marc Bailey Reptiles
出典:Xplosive Reptiles やはりクラウン化すると、大きく変化がありますね。黒と茶黄色のグラデーションの体色や門のように現れる細いエイリアン柄が最高です。
また、さらに同じコンプレックスのアスファルトやグラベル、スペクターを合わせていくとどのような表現になっていくのか、色々と想像が膨らむ組み合わせですね。
出典:Van Haren Exotics
出典:Austrian Reptiles
出典:Heady Herps ストレンジャーとピンストライクも個人的には、好きな組み合わせです。
小刻みに乱れた表現がなんとも言えません。
ここにパズルやアザンとか色々な劣性を足してみたいですね。
出典:Amos Reptiles
出典:Top Shelf Morphs ストレンジャーはGHIと合わさると、サイドが消失気味になり、背中にストライプが綺麗に現れる傾向があります。
ここにhypoとか入れたらどのような色になるのか気になりますね。
出典:Albinoreptiles
出典:Design-Reptiles レッサー/バターの模様の退縮効果も相まって、サイドの模様が大きく退縮しています。
黒とクリーム色のコントラストが個人的にはとても好みです。
出典:Hard Wired Exotics 黒系と黒系が合わさりかなり渋い表現になっています。
また、ストレンジャーが入る事で体がザラザラした質感になってるのもいいですね。
ここからどのような組み合わせが広がっていくのかとても楽しみです。
出典:Amos Reptiles黒と灰色のグラデーション綺麗だなぁと思います。Mojaveは明るさを上げる効果はやはり、黒系とも相性がいいですね。
出典:Python-factory ストレンジャー モハべ クラウンの3重コンボです。
ここに、GHIやYB、ブラックパステルなどを入れて最強クラウンコンボ目指したいですね。
出典:Vivid Pythons パステル ストレンジャー パズルの3重コンボです。
パステル パズルとは明らかに違う、黒くくすんだ色抜けがとても綺麗です。
今後もパズル + ストレンジャーのコンボ、色々みてみたいですね。
出典:Bobs Balls ストレンジャー VPIアザンティック ピンストライプの3重コンボです。
黒い灰色に、小刻み歪んだもブラックラインがとても渋くてかっこいいです。
重量感満載の表現でいいですね。
出典:Morphs By Design ストレンジャー レッドストライプ ファイア イエローベリー グラベル クラウンの6重コンボです。
表現はさることながら、単純にすごいコンボだなと思ったので紹介です。

ストレンジャーの人気を加速させたクラウンとの組み合わせです。
背中の黒ずんだ茶色と、お腹からあがってくる白抜けのグラデーションが綺麗ですね。
同じコンプレックスである、マホガニークラウンと比べてエイリアン柄が細くなってるのも特徴です。