モンスーンMonsoon

遺伝子:潜性(劣性)

コンプレックス:-

発見者:Dave Green Reptiles

発見年:2015

タイプ:パターン

別名:-

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※LilBallsスタッフ一同、モルフについて日々学習しておりますが、情報について100%の保証をすることはできません。 そこで、モルフ図鑑はみなさんと一緒に日々更新していけたらと思っております。間違いやご指摘、画像のご提供お待ちしております。

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We take my hat off to ball python breeders all over the world.
We also hope to increase the number of ball python fans in Japan.

モンスーンについて

ボールパイソン モンスーンは、模様に大きく影響を与える劣性(潜性)のパターンモルフです。
モンスーンは、特徴的な模様が体の全体に現れるので一目でモンスーンだとわかる表現をしています。

体の基調となる色は、少し赤みがかった黒色や茶色を示します。
またサイドは下(お腹付近)になるにつれ、明るくなる傾向があります。

体の模様は、名前の通り、乱れた細かい模様が全体に広がります。
基本、ボールパイソンの特徴であるエイリアン柄は、細かい模様に分断されます。

モンスーンは、ヘテロ時であってもモンスーン特有の視覚的特徴が見られることがあり、ある海外のブリーダーの間では、このhetモンスーンの状態をフラクタルと呼ぶことがあります。
Het モンスーンの視覚的特徴(マーカー)については、下で詳しく説明していますので見てみてください。


歴史について

ボールパイソン モンスーンは、2015年 Dave Green Reptilesによって証明されました。

Daveは、2013年、クリスタル(スペシャル×モハベ)コンボを作出するため、パステル・スペシャルとスーパーモハベを交配しました。
すると、見たこともない不思議な模様のオスのボールパイソンが生まれました。
当初は、Dave Green Reptilesはこの個体を「the King of all Dinkers」と呼んでいました。
この個体は、後にモハベ モンスーンであると分かります。

Daveは、この生まれたオスの個体を母親とかけ戻し、さらにその他、別の5匹のメスと交配させました。
すると、母親の卵からのみ、同じモンスーンの表現をした個体が生まれたそうです。(しかし、生まれた個体は、すでに死んでいたそうです。)
ここで、初めてモンスーンが不完全優性(顕性)遺伝ではないことが証明されました。(逆の言い方をすれば、劣性(潜性)遺伝の可能性が高くなりました。)

それから、2年後の2017年、Daveは、モハベが入っていないシングルのモンスーンを生み出すことにも成功しています。当初生まれたモンスーンは、スーパーモハベとの交配であったため、モハベが100%入っていることになり、モンスーンとモハベを分け、シングルのモンスーンを証明する必要がありました。

追記:モンスーンによく似た、Moray(モレイ)というモルフも同時期頃にIRES Reptilesにより発見されていましたが、こちらの2種のモルフは相互性があるという事が、KinovaのJustin Kobylkaにより証明されました。https://www.youtube.com/watch?v=-vjuyjGulls


表現について

ボールパイソン モンスーンの頭は、明るめの茶色や赤みがかった黒褐色をしています。
モンスーンは、アイラインの模様がかなり細くなる特徴があります。
また、ヘッドスタンプは、うっすらと確認できる程度です。

提供:Dave Green Reptiles

体の基調となる色は、少し赤みがかった黒色や茶色を示します。
またサイドは下(お腹付近)になるにつれ、明るくなる傾向があります。

体の模様は、名前の通り、乱れた細かい模様が全体に広がります。
基本、ボールパイソンの特徴であるエイリアン柄は、細かい模様に分断されます。

提供:Dave Green Reptiles

ボールパイソン モンスーンのお腹は、腹板の両側にモンスーンの乱れた模様が広がりますが、中央付近の鱗は綺麗な白色をしています。

ボールパイソン モンスーンの尻尾は、体と同じような色と模様を示します。

提供:Dave Green Reptiles

ヘテロ モンスーンの視覚的特徴(マーカー)について

冒頭でも述べましたが、モンスーンは、ヘテロ時、海外のブリーダーの間では、フラクタルと呼ばれる事があります。
ヘテロ モンスーンの視覚的特徴(マーカー)については、いろんなブリーダーが述べていますので、いくつか紹介します。

■ 頭のてっぺん、首元付近に小さなマーカーがある
こちらは、RCRの動画(Can you pick out HET Monsoons??? RCR)にて言われていました。
RCRは動画で、いつかのコンボのhet モンスーンを紹介しながら、het モンスーンには頭にマーカーが現れると説明していました。

提供:Dave Green Reptiles
Het Monsoon

画像ベースでいろんな個体見た感じ、多くのhetモンスーンに同じようなマーカーが確認できました。しかし、一方で100% het モンスーンですが全くマーカーが無い個体もいました。
※ 経験不足により、どうこう意見できないので、見たままを記載します。

■ モンスーンのアイラインは、細く下に伸びている
こちらは、KINOVAの動画(Monsoon vs. Moray — THE TRUTH)にて言われていました。
KINOVAは、ホモ体のモンスーンはアイラインが細く、下に向かって伸びていると語っており、その影響がhet モンスーンにも現れる傾向があると述べています。

また、一方でそのマーカーが必ず現れるわけではない、コンボなどによっても変わると述べています。

提供:KINOVA
Mojave Het Monsoon 50% Het Desert Ghost
提供:KINOVA
Leopard Het Monsoon 50% Het Desert Ghost


画像ベースでいろんな個体見た感じ、確かにアイラインは細くなるような気がします。アイラインが下がっている点は、把握するのが難しい個体もいました。
※ 経験不足により、どうこう意見できないので、見たままを記載します。

■ 模様の乱れ

誰が言ったわけでは無いですが、みんな思っている事だと思うので念の為記載しておきます。

Het モンスーンが入ると、明らかにエイリアン柄が乱れているが確認できると思います。
しかし、これが100% Het モンスーンを保証するものでは無いことだけは気をつけてください。
また、個体差やコンボ影響で模様のみだれも変わってくると思います。

提供:KINOVA

Mojave Het Monsoon 50% Het Desert Ghost


Mojave


モンスーンのギャラリー&提供画像

ボール

バナナ スペシャル スパイダー モンスーン