ボールパイソン専門サイト ~ Infinity of Ballpython
遺伝子:潜性(劣性)
コンプレックス:-
発見者:Vida Preciosa International発見年:1997
タイプ:カラー
別名:VPI/VPIアザン
聞くだけでモルフに詳しくなれる🔥
※LilBallsスタッフ一同、モルフについて日々学習しておりますが、情報について100%の保証をすることはできません。 そこで、モルフ図鑑はみなさんと一緒に日々更新していけたらと思っております。間違いやご指摘、画像のご提供お待ちしております。
ボールパイソン VPIアザンティックは、黄色が失われた、もしくは大幅に抑制されたカラーモルフです。
VPIとは、最初に発見したお店の名前で、アザンティックとは下で詳しく説明しますが、黄色と赤色の色素を担う細胞(黄色素胞)を消失、または大幅に減少させる作用を持つ突然変異のことです。
つまり、VPIアザンティックとは、VPIさんが発見した、黄色色生産細胞消失遺伝子、みたな感じになります。
VPIアザンティックは、他のアザンティックと同じように、灰色のモノトーン調の表現を示します。
また、アザンティックの特徴としてアダルトになった際に、体色が茶色になる傾向があります。
他のボールパイソンも退色(ブラウンアウト)しますが、特にアザンティックは退色(ブラウンアウト)の変化が大きいと言われています。
VPIアザンティックはの有名なコンボで、スノー(snow)というコンボがあります。スノーはVPIアザンティックとアルビノの組み合わせです。体の基調となる色は白で、模様にうっすらと黄色が入る、とても美しいコンボモルフです。
South BAE Reptilesの個体(VPI Axanthic Albino)です出典:South BAE Reptiles
VPIアザンティックは、1997年テキサス州にあるVida Preciosa Internationalにより発見されました。VPIは、DavidとTracy Barkerによって運営されています。
VPIアザンティックは、アザンティック遺伝子の中で最初に発見されたアザンティックです。
VPIアザンティックと同じような表現をするアザンティックのライン(系統)は、他にTSKアザンティック、MJアザンティック、Joliffアザンティックなどが確認されています。
ボールパイソン VPIアザンティックの尻尾は、体色と同じような色を示します。
まず、簡単にボールパイソンなどの爬虫類の色素について説明すると、爬虫類は以下3つの色素胞を持っていると言われています。
* 黒色素胞・・・茶色および黒色の色素を担う細胞
* 虹色素胞・・・反射する血小板を含む細胞
* 黄・赤色素胞の複合体・・・黄色と赤色の色素を担う細胞
つまり、この3つの色素胞で体色を表しているのです。
上記触れた3つの色素胞のうち、黄・赤色素胞の複合体が欠損、大幅に減少した突然変異をアザンティックと呼びます。
そのため、ボールパイソンのアザンティックの個体は、ノーマルの黄土色や黒い茶色のような色から黄色味がなくなり、灰色っぽい体色になります。
パイの白地と、アザンの灰色模様の表現が綺麗です。個人的には、アザンパイは60 ~ 70%ホワイトくらいが好きです。(白いところの割合)
ハイポ(ゴースト)とVPIアザンティックのコンボでTrue Ghostと呼ばれます。
モノトーンの中にもうっすらと淡い黄色が感じられる表現がいいですね。
またアザンの欠点であるブラウンアウトも緩和してくれる作用がハイポにはあるので、成体になっても比較的、綺麗な表現が期待できます。
VPIとLavenderでLavender Snowと呼ぶ事があります。ちなみに、VPIとAlbinoでSnowと呼びます。
レオパードとアザンの組み合わせもよく見る組み合わせかなと思います。また、パステルとレオパードの白黒乱れ模様の表現はとても好きな表現です。(写真は、+スポットノーズ入りです。また、レオの乱れ具合は結構個体差があると思います。)
リンク先の画像は、シャンパンと、シャンパン アザンの比較になっており、とてもアザンの効果が分かるものになっています。アザンの影響で黄色が抑制され銀蛇みたいでとても綺麗ですね。
黒系のGHIとVPIの組み合わせがかなりかっこいいと思います。黒めの体色にシルバーの模様がバシッと決まって最高ですね。また、乱れたGHIのエイリアン柄もいいですね。アザンをキープしていて、もう1コンボ繁殖で乗せたいなという時、GHIはおすすめです。
色がモノトーンのクラウンとてもかっこいいです。サイドは、お腹から背中にかけての白と灰色、黒のグラデーションが綺麗ですね。