ボールパイソン専門サイト ~ Infinity of Ballpython
聞くだけでモルフに詳しくなれる🔥
※LilBallsスタッフ一同、モルフについて日々学習しておりますが、情報について100%の保証をすることはできません。 そこで、モルフ図鑑はみなさんと一緒に日々更新していけたらと思っております。間違いやご指摘、画像のご提供お待ちしております。
ボールパイソン パイボールドは、体が部分的に白くなる潜性(劣性)遺伝のカラーとパターンモルフです。
体色の白いの部分は、ボールパイソンの白の表現のなかで最も白いと言われるほど真っ白です。
白い部分の占める割合は個体により様々で、特に白が多い個体を「ハイホワイトパイやハイパイ」、白が半分くらいの個体を「ミドルホワイトパイやミドルパイ」、白がほとんどない個体を「ローパイ」と呼んだりします。
さらに、エンチパイなどのコンボに多いのですが、白い部分が全くない個体を一部では「ゼロパイ」なんて呼んだりします。
また、白以外の模様もノーマルと比べ変化があり、色はオレンジ味が強くなり、模様も黒い2重のストライプが走ったような表現になります。
さらに、パイボールドの模様は顔の絵文字のような模様を示すこともよくあり、そういった個体を「絵文字ボール」や「絵文字パイ」なんて呼んだりもします。
絵文字ボール/絵文字パイ↓↓↓
出典:BP.net
ちなみに、パイボールドの由来は、カササギ(黒と白の羽の鳥)の「パイ」と白頭ワシ(白い羽の頭を持つ米国の国民の鳥)の「禿げ」の組み合わせに由来していると言われており、ボールパイソンのみに限った言葉ではありません。
牛や犬、馬など、他の動物でも、黒と白のパターンを示すものをパイボールドと呼んだりします。
ボールパイソン パイボールドは、1997年ピーターカールによって証明されました。
ピーターカールは、1994年遺伝性を証明するため、マダラ模様のある蛇を購入しました。
その約3年後の1997年、ピーターカールは検証個体から5つの卵を取り、パイボールの遺伝性を証明しました。
ボールパイソン パイボールドの尻尾は、白い部分で覆われたものや、柄で覆われたものなど様々です。
パイと同じように、体が部分的に白くなる表現として、リンガーという変異(パラドックス)が存在します。
見た目はパイボールドに近いのですが、リンガーとパイボールドは別のものになります。
リンガーは、尻尾付近、総排出腔付近に小さい面積で、胴体を一周するように現れることが多いです。また、中には、サイドからお腹にかけて白く現れる個体もいます。
リンガーは、最近では遺伝的に非遺伝性、またはポリジェニック(複数の遺伝子が関係すること)との捉え方をされています。
稀にですが、パイボールドに黒いスポットが現れる場合があります。黒い点は、多いものから、少ないものまで様々です。
パイボールは良くも悪くも、大きく表現に影響を与えるモルフです。
パイボール特有の白い部分と模様の組み合わせを工夫することで、魅力的な表現や美しい表現のコンボモルフを生み出すことができます。
また、パイボールは、組み合わせるモルフ次第で、白い部分が広く現れたり、狭く現れたりする面白いモルフです。
例えば、モハベやミスティック、ルッソ、ブラックパステル、シナモン、スパイダーなどと組み合わせると、比較的広く、体色の白い部分が現れます。
一方、エンチなどと合わせると、体色の白い部分が比較的狭く現れる傾向があります。
VPI アザンティックとパイボールのコンボです。
表現自体は大きく変わりませんが、VPIアザンティック自体の流通が多いため、TSKアザンティック パイボールより多く店頭に並ぶことがあります。
MJ アザンティックとパイボールのコンボです。
MJ アザンティックの流通が少なく、希少性が高いことから、多少、MJ アザンティック パイボールの値段が高い傾向にあります。
ちなみに、MJ アザンティック パイボールは別名:ライトニング パイと呼ばれます。
ラベンダーアルビノとパイボールは、別名:ドリームシクルと呼ばれます。
個体差もありますが、オレンジ色の模様と白のコントラストがたまらなく綺麗ですね
イエローベリー ラベンダーアルビノ パイボールの3重コンボです。
イエローベリーが入るとさらに、オレンジ色が濃くなる傾向があります。
ちなみに、イエローベリー パイボールでパンプキン パイと呼ばれたりもします。
モハベとパイボールが合わさることで、体の白い部分が広く現れる傾向があります。
また、模様の黒い部分も減退し、ほぼ、黄褐色1色の表現を示します。
コンボによって、両者の特徴が受け継がれない、予測と外れた表現が示されるのはとても不思議だなと思います。
ルッソもモハベと同様に、体の白い部分が広く現れる傾向があります。
ルッソは、比較的、頭を中心に色が出る傾向があります。
また、ルッソ パイボールは別名:ピント パイと呼ばれることもあります。
ブラックパステルもモハベやルッソと同様に、体の白い部分が広く現れる傾向があります。
モハベやルッソのパイボールと比べ、模様の色は黒く、顔はブラックパステル特有のかわいらしい顔をしています。
スパイダーとパイボールの組み合わせも、体の白い部分が広く現れる傾向があります。
スパイダーとパイボールの組み合わせでは、特に顔を中心に模様が現れます。
また、スパイダー パイボールを別名:スパイドと呼ぶこともあります。
さらに、スパイダー パイボールは、模様の箇所が全く現れない場合もあり、その個体は別名:ホワイトウエディングと呼ばれることもあります。
パイボールは、エンチと組み合わさると体色の白い部分が比較的狭く現れる傾向があります。
ただし、すべてのエンチパイが必ずしもそのようになるわけではないので、注意してください。
また、スーパー エンチ パイになるとさらに体色の白い部分が狭くなり、ほとんど白い部分がない個体なども見受けられます。
表現自体は、オレンジドリーム パイボールのコンボです。
やはり、Ozzyさんのオレンジドリームとパイ相性は抜群です。
唯一無にでかつ、綺麗すぎるオレンジの表現がたまりませんね。
表現自体は、ブラックヘッド マホガニー パイボールのコンボです。
シックで高級感のある表現がとても好みです。大人のボールパイソンって感じですw
ローホワイトな表現もさらにグッドなポイントです。
ピンストライプ ゴースト クラウン パイボールの4重コンボです。
3重劣勢もさることながら、表現がとても綺麗です。
ゴースト クラウン パイボールにピンストライプをのせたあたり、面白くセンスいいなと思いました。
TSK アザンティックとパイボールのコンボです。
灰色の模様と、白の体色の組み合わせがとても綺麗です。
模様の灰色の濃さや、くすみ加減は個体差があります。