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遺伝子:潜性(劣性)or 多因子遺伝?
コンプレックス:-
発見者:Reptile Industries発見年:2003
タイプ:カラー/パターン
別名:DG/デザゴ
聞くだけでモルフに詳しくなれる🔥
※LilBallsスタッフ一同、モルフについて日々学習しておりますが、情報について100%の保証をすることはできません。 そこで、モルフ図鑑はみなさんと一緒に日々更新していけたらと思っております。間違いやご指摘、画像のご提供お待ちしております。
ボールパイソン デザートゴーストは、アイボリー色、クリーム色っぽい表現するカラーモルフです。
一般的には発色に着目しがちですが、模様にも影響を与えると言われており、縞模様の乱れ、エイリアン柄の退縮が確認できます。
成体になるに近づき、より黄色みが抑制され灰色のような色に近づくのが特徴です。
発色が綺麗な上に、他のモルフと掛け合わせると、ブラウンアウト(退色/色褪せ)を抑制する効果が期待できる事もあり、とても人気があるモルフです。
DGにはいくつかのラインがあり、有名どころだとBell DG、Enhancer DG、NERD DG、Bp・Supply DGなどが確認されています。
ちなみに、Bp・Supplyさんは、日本のブリーダーさんです。
デザートゴーストは、2003年にアメリカのフロリダにあるReptile Industriesによって発見されたモルフです。
ボールパイソン デザートゴーストの尻尾は、体の薄い黄色と同じような色をしています。
また、近年ではDGは単なる劣性遺伝のモルフではなく、複数の要因が一つの形質に影響を与える、ポリジーン遺伝(多因子遺伝)の可能性があると、KINOVAやRare Genetics, Incによって示唆されています。
まだ研究中であり、DGの表現を示すために必要な遺伝子や要因が具体的に何であるかは明確には分かっていないようです。
簡単に説明すると、DGには主にDGaとDGbという遺伝子が必要な事は分かっているようです。
しかし、DGaとDGbを持つ個体でもDGの視覚的表現を示さない検体が発見された事から、DGの表現を示すためには、その他の要因(DGc仮など)が必要であり、多因子遺伝であると判断されたようです。
詳しくは、KINOVAが提供しているCLTCHというサービスのインスタや、Rare Genetics, Incのyoutubeなどで語られていますので、興味のある方は調べてみてください。
■ CLTCH instagram
■ Rare Genetics, Inc Youtube CH
デザートゴーストは、大きくは体色に影響を与えるモルフですが、模様にも多少影響を与えます。
個体差やモルフの組み合わせはありますが、成体時のブラウンアウト(退色/色褪せ)を抑制する効果が期待できます。
また、体色にクリアでかつ、少しベタッとしたようなマットな質感を加えることができます。
明るい系のモルフとの組み合わせが、相性がいいのは当然ですが、意外に暗い系のモルフとも相性がいいなと思います。
模様のクリームに近い黄色と、体色の暗い色のコントラストがはっきりし、綺麗な表現を示します。
さらに言わずもがなですが、他の劣性モルフとの組み合わせは、相性も良く、希少性が高い事から、多くのブリーダーの憧れのコンボとなっています。
チョコレート デザートゴースト クラウンのコンボです。
チョコレートの影響で、さらにエイリアン柄が解けたような表現になっています。
さらに色味も若干オレンジ味が増し、背中のバックラインがオレンジ色に抜けた感じ、たまらなくかっこいいです。
デザートゴーストは、パイボールとも相性がいいと思います。
パイボールにデザートゴーストが入ることにより、模様部分が黄色に発色します。
また、私の意見ですが、パイボールとデザートゴーストは、どちらも、アダルトになっても魅力的なままのモルフだと考えています。
実際こちらのデザートゴースト パイボールは、LilBallsでキープしている個体ですが、アダルトになっても魅力的で綺麗なままです。
こちらは、VPIアザンティックとデザートゴーストの組み合わせです。
みたらわかる通り綺麗ですね。
灰色のベタッとした模様の色がなんとも言えません。
これにパステルやファイアなど発色を上げるモルフを追加したいですね
こちらは、TSKアザンティックとデザートゴーストの組み合わせです。
こちらもVPI同様きれいですね。
個人的なイメージでは、単体だとTSKアザンティックの方が若干色が黒いイメージがあるのですが、デザゴコンボは写真見た感じは、あまり変わらないようですね。
モハベも発色を上げる効果があり、デザートゴーストと相性バツグンです。
なんといっても、背中からお腹にかけての黒と灰色のグラデーションがたまりません。
また、バックラインのクリーム色のラインもとても綺麗です。
やはり模様を乱してくれるレオパードは、カラー系のコンボとは相性がいいですね。
また、模様と体色の黒のコントラストがはっきり現れているあたりもとてもいいなと思います。
パステル レオパード デザートゴーストの3重コンボです。
パステルが入ることで、体色が明るくなり、さらに乱れも強くなりきれいです。
オレンジドリームとデザートゴーストもかなり相性がいい組み合わせだと思います。
発色があがり、うっすらオレンジがかった模様がとても綺麗です。
また、オレンジドリームの模様を退縮させる効果により、体色の黒の部分がストライプ調に現れているのも綺麗です。
オレンジドリーム エンチ デザートゴーストの3重コンボです。
虎のようです。
オレンジドリーム デザートゴーストにエンチを入れて、さらに、表現を綺麗なストライプ調にするのもありですね。
暗い系のGHIともデザートゴーストは、相性がいいです。
黒い箇所は黒い箇所で残しつつ、模様の部分を綺麗な黄色に仕上げてくれます。
また、ところどころに現れるブラシで擦ったような抜けもとてもかっこいいです。
GHI モハベ デザートゴーストの3重コンボです。
通常のGHI モハベに比べ、背中のラインがクリーム色に発色し、とても綺麗な表現をしています。
オレンジドリーム レオパード デザートゴースト パイボールの4重コンボです。
凄すぎで絶句しました。
もし、手が届くのであれば欲しいです。
もちろんモルフ自体にも個体差があり、Ozzy Boidsのオレンジドリームだからこそ出せる色合いだとは思います。
レッドアザンティック レオパード パステル デザートゴーストの4重コンボです。
厳密には、レッドアザンティックは(ヘテロ レッドアザンティックのスーパー体です。)
レッドアザンティック レオパード パステルで、ところどころ白ぬけした表現になるのですが、デザートゴーストが入ることにより、ここまで全体が白い表現をするとはびっくりました。
ハイポ パステル スーパーチョコレート デザートゴーストの5重コンボです。
ハイポ デザートゴーストの綺麗な模様上からブラーがかった表現と、スーパーチョコレートの色味が合わさり、わずかに紫っぽい灰色の表現を示しています。
また、スーパーチョコレートの大幅に退縮したエイリアン柄もかっこいいです。
憧れのダブル劣性コンボのクラウン デザートゴースト。ベタッとした黄色の体色と、少し消失したエイリアン柄のクラウン綺麗です。
ここにいろんなモルフが追加されていく未来を考えると、とてもワクワクしてきますね。