ボールパイソン専門サイト ~ Infinity of Ballpython
遺伝子:潜性(劣性)
コンプレックス:ウルトラメルコンプレックス(未証明)
発見者:Monarchball(Rance Meier)発見年:2009
タイプ:カラー
別名:-
※LilBallsスタッフ一同、モルフについて日々学習しておりますが、情報について100%の保証をすることはできません。 そこで、モルフ図鑑はみなさんと一緒に日々更新していけたらと思っております。間違いやご指摘、画像のご提供お待ちしております。
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We also hope to increase the number of ball python fans in Japan.
ボールパイソン モナークは、体色に影響を与える劣性(潜性)のカラーモルフです。
黒い色素が抜け、黒い部分が深い紫〜えんじ色に、明るい部分がオレンジ〜黄褐色に変わるのが特徴です。
・幼体のうちは鮮やかな黄色〜オレンジ色で、明るい部分にオレンジ色のブラッシングが強く入ります。
・模様の暗い部分は、ノーマルのような黒ではなく紫がかったチョコレート色です。
・成長すると色が深くなり、成体ではキャラメルのような黄褐色と、えんじ色〜赤みの強い焦げ茶色の組み合わせになります。
エイリアン柄の形はノーマルとさほど変わりませんが、柄の中の細かい乱れが少なく、すっきりとした表現の個体が多いです。
キャラメルアルビノやウルトラメルと同じく、黒い色素が減る「アルビノ系」の色味をしていますが、目は赤くならず黒目のまま(T+)です。
色味が近いため、ウルトラメルと同じ遺伝子(アレル)ではないかと言われてきました。
一方で KINOVA は、両者は別の遺伝子である兆候があるとしつつ、確定には繰り返しの検証が必要だと話しており、現時点ではまだ証明されていません。
見た目は、成体で並べると違いがわかりやすく、モナークは赤みの強い焦げ茶色が際立ちます。
モナークとウルトラメルの違い(KINOVA)↓
ボールパイソン モナークは、アメリカのブリーダー Rance Meier(MonarchBall)によって作出されました。
購入したパステルのペアから、偶然見つかった劣性(潜性)モルフです。以下は Rance 本人の説明をもとにしています。
このペアはなかなか餌を食べず、10年近く成長しませんでした。
2008年頃になって急に餌をよく食べるようになり、繁殖するようになったそうです。
有精卵はわずか2つでした。
パステル同士の交配なので、ノーマル・パステル・スーパーパステルが産まれると予想していましたが、産まれてきたのは色の薄いジェネティックストライプのような個体と、ノーマルに近い模様の個体でした。
どちらも黒い色素が無く、黄色がかったオレンジと深い紫色をしていました。
同じペアを再び交配し、7つの卵から次の子が産まれました。
スーパーパステル 2匹、ジェネティックストライプ 1匹、パステル ジェネティックストライプ 1匹、スーパーパステル ジェネティックストライプ 1匹、モナーク 1匹、モナーク ジェネティックストライプ 1匹。
ここで初めて、パステルなどが入っていないモナーク単体の個体が得られました。
親のパステル2匹は、モナークとジェネティックストライプという2つの劣性(潜性)遺伝子をどちらもヘテロで持っていたことになります。最初のクラッチの2匹は、パステル モナーク ジェネティックストライプとパステル モナークでした。
アメリカのブリーダー MSB Reptiles が、Rance Meier のモナークのコレクションを引き継ぎ、現在もモナークを中心に繁殖を続けています。
アメリカの Tom Harbin がモナーク ジェネティックストライプ クラウンを作出したほか、ベルギーなどヨーロッパのブリーダーも早くから取り組んできました。
2026年には KINOVA が、世界初のモナーク ジェネティックストライプ クラウン パイボールド(劣性(潜性)4つの組み合わせ)を発表しています。
体の基調となる色は、幼体のうちは鮮やかな黄色〜オレンジ色で、明るい部分の中央がオレンジ色に色づきます。
模様の暗い部分は、黒ではなく紫がかったチョコレート色で、明るい部分との境目が明るい黄色で縁取られます。
成長すると色が深くなり、明るい部分はキャラメルのような黄褐色、暗い部分はえんじ色〜赤みの強い焦げ茶色へと変化していきます。

モナークは、黒を深い紫〜えんじ色に、明るい部分をオレンジ系に変えるカラーモルフです。
模様の形はほとんど変えないため、相手のモルフの模様を残したまま、色味だけを変えてくれるのが強みです。
相性については、モナークを長く手がける KINOVA が多くの組み合わせを紹介しています。
出典:KINOVAオレンジドリームは紫をそのまま残しつつ、明るい部分に鮮やかなオレンジを足し、模様を少し帯状にします。KINOVA は、モナーク パイボールドに最適な遺伝子の一つとしています。
出典:Full Throttle Reptilesファイアは色を明るく、クリーム色寄りにするため、モナークの深い紫やオレンジを薄めてしまう傾向があると KINOVA は話しています。深い色を狙うなら、マホガニーやイエローベリーなど暗くする遺伝子が向いています。
出典:MSB Reptiles モナークの生みの親から系統を引き継いだ MSB Reptiles は、体を暗くする遺伝子はモナークと相性がよく、深いえんじ色を引き出してくれると紹介しています。
写真はブラックヘッド モナークの幼体で、成長とともにさらに暗くなっていくそうです。
出典:SBExotics レオパードは模様を乱して、つながったり途切れたりする独特の柄にするモルフです。
モナークのオレンジと深い紫の色はそのままに、模様だけが崩れるので、ノーマル柄のモナークとはまったく違う印象になります。
KINOVA によると、レオパードが入ると全体に暗くなり、乾いた血のような深いえんじ色になるそうです。
出典:KINOVA クラウンのように模様の黒い部分が減るモルフと組み合わせると、オレンジは柔らかくなる一方、紫の部分も減ります。
モナーク クラウンは孵化直後はキャラメルのような色をしていて、成長しても綺麗さを保つそうです。
出典:Best Dressed Balls 白い部分とのコントラストで、モナークの色がより引き立ちます。
KINOVA は将来的に、黒い部分が深い紫になった「紫と白」のパイボールドを目指していると話しています。

作出者の Rance Meier が最初に産んだのも、このパステル モナークでした。
KINOVA も、パステルはモナークと非常に相性が良いと話しています。