ボールパイソン専門サイト ~ Infinity of Ballpython
遺伝子:潜性(劣性)
コンプレックス:クラウンコンプレックス(クリプティック/ギズモ/アムール)
発見者:Vida Preciosa International発見年:1999
タイプ:カラー/パターン
別名:-
※LilBallsスタッフ一同、モルフについて日々学習しておりますが、情報について100%の保証をすることはできません。 そこで、モルフ図鑑はみなさんと一緒に日々更新していけたらと思っております。間違いやご指摘、画像のご提供お待ちしております。
ボールパイソン クラウンは、体色と表現の両方に影響を与えるモルフです。
体色は金色、黄土色のような色を示し、模様は黒褐色のような色をしています。
クラウンは、Clown(ピエロ)でCrown(王冠)ではないのでご注意ください。
野生で捕獲した個体(最初のクラウン)の目の下には、ピエロ(道化師)に描かれている涙のような黒い模様があったことから「クラウン」と名付けられたと言われています。
クラウンは、発見されてからの歴史が長いため様々なコンボモルフが生み出されています。
また、いくつか選別交配のようなことも行われており、有名なものだとサイドの模様が消失した、リデュースドクラウンなどがいます。
クラウンは、その表現のかっこよさから世界中にたくさんのファンがいます。
個人的には、一番好きな潜性モルフです。
1996年、アメリカのテキサスにあるVida Preciosa International(VPI)はアフリカから生で確保されたオスのクラウンを輸入しました。その際、その輸入した個体を彼らはクラウンを名づけたと言われています。
1997年、VPIは同じパターンをしたペア(クラウン検証ペア)の個体を入手しました。
1998年、VPIは、当初アフリカより輸入したオスクラウンからhetをとり、遺伝子的に顕性(優性)/不完全顕性(不完全優性)ではいことを証明しました。
1999年、1997年に入手したペアからクラウンを生み出し、さらに2000年には1996年入手のオスクラウンと、1997年入手のメスクラを交配させ、クラウンの表現を証明しました。
参考:http://wwwralphdavisreptiles.com/matrix/traits/clown.asp
ボールパイソン クラウンの尻尾は、背中の褐色ラインと同じような模様を示す事が多いです。
画像を一目見ればわかると思いますが、スーパースポットノーズ(別名:パワーボール)クラウンになる事で、さらにエイリアン柄が細かくなり、よりエグい表現を示します。
エイリアン柄が細かく詰まったような表現を出せるのは、現在確認されているモルフでは、スポットノーズ以外ないと思います。
※ スーパースポットノーズは、わずかな神経症が出るとも言われていますので、その辺を検討、調査した上で繁殖計画を立てると良いかと思います。
今や1番有名なクラウンコンボと言っても過言ではない、レオパード スポットノーズ クラウン(別名:バットマン)です。
バットマンは、J. Kobylka Reptiles(現KINOVA)よって、プロデュースされました。
こちらも、J. Kobylka Reptiles(現KINOVA)よって、プロデュースされた、チョコレート スポットノーズ イエローベリー クラウンです。チョコレートが入ることにより、黒さが増し、少し模様がすっきりした表現になっていると思います。
また、写真では確認できないのですが、サイドはイエローベリーの影響により、赤みを帯びたハイライトがエイリアン柄の間に確認できます。個人的にはこの作用がめちゃくちゃツボです。(サイドの画像は、画像のリンク先モルフマーケットで確認できます。)
コンフュージョンと組み合わさる事で、エイリアン柄の小さい黒いスポットが不規則に散りばめられたような表現を示します。乱れた表現が好きな人にとっては、もってこいのクラウンコンボではないかと思います。
また、顔は少しスポットノーズクラウンにも似たイカつめの顔しています。個人的には、鼻付近に黒のスポットが現れる顔が好きです。
テッパンの組み合わせ、コンフュージョンとスポットノーズ。
コンフュージョンとスポットノーズが組み合わさる事で、さらに乱れた模様を示します。組み合わせ的には、バットマンのレオパードからコンフュージョンに置き換わった感じになりますが、バットマンよりはるかに模様が乱れ個人的には好きです。
スポットノーズ コンフュージョンだけも十分乱れ好きにはたまらないのですが、それがクラウン化となると脳死物ですね。
こちらは、コンフュージョンとレオパードの組み合わせです。
いい感じに、コンフュージョンがスポットノーズの役割を補い、バットマンNeo(2.0)みたいな表現をしています。
良くも悪くも、模様に大きく影響を与える遺伝子ピンストライプですが、クラウンと合わさることで模様が不規則に乱れ飛び散り、とても面白い表現を示します。
また、個体差がありますが、クラウン単体よりは体色は明るくなる傾向があります。
スポットノーズとピンストライプが合わさる事で点々の模様が詰まったような表現を示します。個人的には、Fire Spotnose Pinstripeの子が好みです。
ピンストライプ バナナ クラウンなんかも綺麗だなと思いました。
結構スペシャルクラウンと似ているのですが、あえてルッソクラウンを上げさせて頂きました。ルッソとクラウンが組み合わさるとバックラインが乱れる傾向があります。
ちなみに、ルッソクラウンとスペシャルクラウンの違いはOzzy Boids LLCがFacebookで投稿していましたので、気になる方ははリンクをチェックしてみてください。
https://www.facebook.com/OzzyBoids/posts/russo-clown-left-vs-special-clown-right/2303134743070809/
ルッソとスポットノーズが合わさるとさらに凄さが出てきますね。。見たことないボールパイソンに近づきますw
ちなみに、BEL(ブルーアイリューシスティック)系のクラウンは、こんな感じです。模様の入り方が、ルッソと結構似てますね。
リディース作用といえば初めの方に、名前が上がるオレンジドリーム。クラウンと組み合わせさることで、サイドのエイリアン柄を退縮させる効果があります。
オレンジドリームとスパイダーがクラウンに入ることで、細いブラックバックが綺麗に入る個体が生まれます。また、頭には鹿の顔のような模様が入るのも特徴です。
このコンボは、とても綺麗でインパクトがある割には比較的リーズナブルなので、繁殖などあまり気にせず綺麗な子を探している人にはおすすめのクラウンコンボです。
オレンジドリームとピンストラプトがクラウンに入ることで、お互いの効果が調和し、程よい感覚で細い模様が現れます。(個体差や感じ方に差があります。)
個人的には、OD Pin Clownは好きなコンボです。
リデュース系の代表格のエンチですが、クラウンと合わさることで予想通りサイドのエイリアン柄を退縮させる効果があります。また、個体によっては、背中のブラックバックがバンド状にサイドに降りてくるものもいます。
エンチとバナナがクラウンに入ることで、ブラックバックがオレンジ色に発色し、体色は綺麗な黄色を示します。
この見た目の綺麗さから、よく掛けられる組み合わせです。
レッドストライプ、イエローベリー、ファイアあたりはよくクラウンと組み合わされるモルフです。この辺のモルフとエンチが合わさることで、背中の黒いラインが赤くなりかっこいいコンボモルフになります。
レッドストライプ クラウン (マグマ)ですが、J. Kobylka Reptiles(現KINOVA)のプロデュースにより、世間に一気に認知されたコンボです。レッドストライプは、シングルの時には比較的控えめな表現をしていますが、クラウンと合わさる事でその真価を発揮するモルフです。リデュースの作用もありますが、もちろん体色を明るくしてくれる作用もあります。
YB入のレッドストライプ クラウンですが、YBがサイドのハイライトを際立たせてくれてより一層かっこよくなっています。
レッドストライプ入りクラウンの、ハイエンドコンボといえば、やはり、J. Kobylka Reptiles(現KINOVA)のプロデュースのポンペイです。幼体時に限りますが、体全体がマグマのように赤く発色し、サイドのザラザラした表現がかなりクールです。ブラックパステルがこっそり入っているとは...いいですね
明るくしたり、色彩をあげたいのであればやはりファイアは欠かせません。
もちろん、ファイア クラウンだけだと少し模様が乱れた明るめのクラウンって感じがしますが、ファイア + αでコンボを考えていくと、物凄く綺麗な色のクラウンコンボが生まれたりします。
ファイアがいい感じに、体色を明るくしてくれています。綺麗ですね。
ファイア YBが入ることでさらに、黒い部分明るくなっているように見ます。もちろん個体差があるとは思います。(写真でしか比較できませんが、KINOVAの個体が赤みがより強い感じがします。)
ファイアと黒系との組み合わせもなかなか悪くないですね。
もちろんファイアだけの影響ではありませんが、黒系のGHIと組み合わさると、黒っぽい赤色の表現を示しかっこいいですね。
サイプレスが入ると、背中のブラックバックが赤黒く発色し、かっこいい表現を示します。
エンチと合わさる事で、赤いバンドのような綺麗な表現を示します。
個人的には、この赤いバンドの表現が結構ツボです。
スポットノーズともかなり相性がいいなと思います。
ポンペイなどのレッドストライプコンボの、サイプレス置き換え版とか目指しても、とても面白い表現ができると思います。
レッサーとの組み合わせも好きです。
レッサーの黄色みとサイプレスの赤みが合わさり、綺麗なオレンジ色の表現が生まれていますね。
レッサーにサイプレスが入る事で、コントラストがはっきりしています。
国内、海外問わず、ずっと人気がある黒系モルフのチョコレート。
クラウンと合わさることで、全体の色を2トーンほど暗くし、エイリアン柄をすっきりさせてくれる作用があります。
また、黒系モルフはクラウン化すると、頭の模様を消し去ってしまうモルフが多いのですが、チョコレートはそれがなく個人的には好きです。
スポットノーズとチョコレートは対立遺伝です。
チョコレートがいい感じに、スポットノーズ乱れの角張ったところ消し去っているなと思います。
黒系と黒系の調和です。シナモン クラウンの影響で現れる背中のブラックバックがチョコレート影響を受け、さらに黒くなっています。
また、サイド表現はチョコによりすこし溶けたようになるのも魅力的です。
コメント不要ですね...こんなコンボをいつかは生み出してみたいものです。
黒系と言ったら、やはり出しておきたいのがGHIです。
GHIがクラウンと合わさると、多少は体色が黒くなりますが、それよりもどちらかと言えば、茶色の赤みを抜き、色彩を薄くするイメージが近いかな?と思います。
特に、サイドの下あたりは色が薄くなる傾向があります。(もちろん、個体差があるのでGHI クラウンで背中のブラックバックが黒くなる個体もいます。)
GHIとモハベ テッパンの組み合わせですが、やはりかっこいいですね。
モハベの影響で、エイリアン柄の間隔が開き、その間に黒いブラックバックが広がる綺麗な表現です。
クラウン好きなら、1匹は欲しいコンボの1つかなと思います。
一瞬絵かなと思った、とんでもないコンボですw
GHI と Black Pastelのベースとなる表現に、Confusionの乱れが入った素晴らしい組み合わせだと思います。
GHI と Black Pastelの組み合わせ。これはこれで、綺麗です。
スポットノーズと組み合わさる事で、エイリアン柄が詰まったような表現を示します。
また、スポットノーズが入ることにより、顔にスポットノーズ特有の模様が入りかっこよくなります。
ちなみに、スポットノーズは、よくクラウンと組み合わされるモルフです。クラウン系の繁殖を目指す方は、1匹持っていても全体に損はないモルフです。