ボールパイソン専門サイト ~ Infinity of Ballpython
遺伝子:不完全顕性(不完全優性)
コンプレックス:8ボール コンプレックス
発見者:Gulf Coast Exotics発見年:2002
タイプ:カラー
別名:Blk Pastel
聞くだけでモルフに詳しくなれる🔥
※LilBallsスタッフ一同、モルフについて日々学習しておりますが、情報について100%の保証をすることはできません。 そこで、モルフ図鑑はみなさんと一緒に日々更新していけたらと思っております。間違いやご指摘、画像のご提供お待ちしております。
ボールパイソン ブラックパステルは、主に体色に影響を与える不完全優性(顕性)のカラーモルフです。
体の基調となる色は、個体差がありますが暗褐色、または黒色です。
模様は、大きく歪んだ楕円形や鍵穴(ペイズリー柄)のようなエイリアンヘッドをしており、色はオレンジ色を帯びた焦茶色をしています。また、エイリアンヘッドの大きな穴は歪み、周りに小さな虫食いのような穴が現れる個体が多いのも特徴です。
ブラックパステル はスーパー体になると模様が全て消失し、全身が焦茶色、または黒一色の表現を示します。
ページ下で詳しく記載しますが、ブラックパステルのスーパー体(スーパーブラックパステル)は、体が少しよじれる奇形のリスクや、口周りがアヒル口のように大きくなる特徴があることが分かっています。
出典:WORLS OF BALLPYTHONS/RegiusCo.com
ボールパイソン ブラックパステルは、2002年にGulf Coast Exoticsより発見されました。
ちなみに、ボールパイソン ブラックパステルは、ボールパイソン シナモンと表現が似ており、シナモンの対立遺伝である事が分かっています。
また、シナモンもブラックパステル同様、スーパー体になると全身が焦茶色一色、または黒の表現を示します。
ボールパイソン ブラックパステルの尻尾は、体色と同じような色をしています。
また、模様の乱れも体と同じような乱れ方をしています。
冒頭でも述べましたが、スーパーブラックパステルとスーパーシナモンには、わずかに体がよじれる奇形を伴うリスクがある事が分かっています。
明確な頻度は解明されていませんが、海外のコミュニティサイトの投稿によると約10%程度確率(40匹中4匹程度)で発生するらしいです。
この頻度を、稀と捉えるか、頻繁と捉えるかはブリーダー次第かと思います。
また、多くの個体で画像のように口周辺がアヒル口のように膨らむ特徴があります。
しかし、餌喰いなどは問題なく他のボール同様に飼育が可能です。
個人的には、個性の1つと捉えて問題ないかなと思っています。
出典:WORLS OF BALLPYTHONS/RegiusCo.com
出典:WORLS OF BALLPYTHONS/Crystal Palace Reptiles
出典:WORLS OF BALLPYTHONS/Precious Balls
ブラックパステルは、他のモルフとの組み合わせ次第で、模様や色に大きな影響を与えることがある面白いモルフです。
例えば、マホガニーコンプレックスやイエローベリーなどと組み合わせると、模様が予想以上に乱れることがあります。
また、アルビノ系やバナナなどのモルフと組み合わせると、模様のオレンジ色が強く出たり、面白い表現をします。
その他、さまざまなモルフと相性が良く、様々な表情を見せてくれるモルフですので、デザイナーモルフを作る際には欠かせないモルフの一つになっています。
ハイポとブラックパステルは、定番の相性の良いコンボですが、色味がオレンジ色の個体や黄色っぽい個体と様々で面白いです。
ブラックパステルの個体差だけではなく、ハイポのラインや色味によっても左右されていると思います。
自分の好きな表現の個体をセレクトしてブリードしていくと、とても面白そうですね。
ラベンダーアルビノにブラックパステルが入ると、シングルのラベンダーに比べ、オレンジ色が濃くなる傾向があります。(幼体時が顕著)
また、ブラックパステル影響でエイリアン柄に大きな白い虫食いが現れるのも綺麗です。
ブラックパステル ピンストライプ ラベンダーアルビノの3重コンボです。
個人的に、ツボのラベンダーアルビノ ブラックパステルコンボだったので紹介です。
ブラックパステルの乱れ模様が、シルバーっぽい色になり綺麗です。
個人的には、ブラパスとアザンは好きな見た目です。
画像のアザンは、VPIです。
発色を上げてくれる、モハベなんかを追加しても面白いですね。
より模様が白くなり、体色の黒とのコントラストが美しいです。
ブラックパステルにデザートゴーストが入り、すっきりした感じでとても綺麗だなと思います。
ブラパスの特徴でもある、模様の乱れは少しデザゴにより抑制されているようですが、きちんと頭や顔はブラパスの特徴が残っており面白いなと思います。
この個体は比較的、体色の黒地の範囲が狭い個体ですが、使うブラパスによっては、黒地の範囲が広い個体もいるようです。 プラパス デザゴもブラパス ゴースト同様に、表現に幅がありそうなので、今度どんなブラパス デザゴ出てくるのか楽しみです。
ブラックパステル マホガニーです。
ブラックパステルは、マホガニーと組み合わさると、模様がチョコフレークのような表現を示す事が多くあります。
もちろん、親のマホガニーやブラックパステルの表現によって、乱れ具合は個体差があります。
ブラックパステル ストレンジャー het クラウンです。
この個体が、特別綺麗な表現をしているとは思いますが、マホガニー同様に模様が潰れたように乱れています。
その他、完全に模様が消失しているブラックパステル ストレンジャーもいるようなので、親子個体によって、結構表現に幅がありそうだなと思いました。
ブラックパステル シンダーです。
シンダーも、マホガニー同様に模様が潰れたように小刻みに乱れています。
ちなみに、シンダーはOutback Reptilesによってプロデュースされたモルフで、その表現はマホガニーによく似ています。
ブラックパステル ヘテロ アザンティックで別名、オニキス や ブラックガーゴイルと呼ばれます。
ヘテロ アザンティックは、ブラックパステルと同じ8ボールコンプレックスと言われています。
対立遺伝という事もあるのか、合わさると模様大きく乱れ、面白い表現になっていますね。
ブラックパステル ヘテロ アザンティックの表現は、色や乱れ具合に幅があるイメージです。
自分がこれだと思うオニキスを見つけたいですね。
バンブーにブラックパステルが合わさると、背中のラインが広がる傾向があります。
また、サイドのエイリアン柄も消失気味になります。
シルバーの色味がかっこいいですね。
個人的には、ここ劣性を入れるとしたらパズルとか入れてみたいです。
バナナとブラックパステルは、人気の組み合わせの1つです。
紫色の体色と、オレンジ色の模様が綺麗なボールパイソンです。
バナナ ブラックパステルも表現の幅が広く、模様のオレンジが黄色っぽい個体がいたり、体色が紫よりはシルバーっぽい表現をする個体がいたりと様々です。
チョコレートの影響で、エイリアン柄が縮小しています。
この表現自体もかっこいいのですが、やはりブラパスにチョコだと、クラウン化やハイポ(ゴースト)化を目指したくなりますね。
ブラパスとチョコレートがクラウンに合わさると、かなり背中のブラックバックが太くなっています。
また、ここでは確認できないのですがこの個体、サイドがすごいです。
ぜひ、掲載元のモルフマーケットのページでサイドの柄を見てみてください。
MorphMarket : Black Pastel Chocolate Clown >
チョコレート ハイポだけだと、模様が黄色になるのですが、そこにブラパスが入る事で模様がオレンジっぽくなっていいなと思います。
表現は、ブラックパステル レッドストライプ イエローベリー デザートゴースト G-ストライプの5重コンボです。
全身オレンジ色の表現がすごくて取り上げてみました。
アダルトになった時にどのような表現をするのかとても気になります。
ブラックパステル アシッド スポットノーズ クラウンの4重コンボです。
黒系の表現が好きな方は、間違いなく好きなんじゃないでしょうか。
ちなみにこの子、お腹の乱れもすごいのでモルフマーケットで確認してみてください。
GHI ブラックパステル アスファルト イエローベリーの4重コンボです。
個人的にくすんだ感じの表現が好きなので紹介です。
ブラックパステルは、クラウンと合わさるとサイドのエイリアン柄の黒い部分が1つになり鍵穴のような表現を示す事が多くあります。
また、背中のブラックバックは広がり、太めの黒茶色のラインになります。
さらに、個体差はあるものの、サイドのお腹付近は色が抜け、白くなる個体が多いです。
個人的には、ブラックパステル クラウンの表現には幅があるイメージです。
繁殖に用いたブラックパステルのラインの違いや、掛け合わせた他のモルフの影響により、多少表現が変わってくるのではないかと思います。