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遺伝子:不完全顕性(不完全優性)
コンプレックス:ブルーアイリューシスティック
発見者:Ralph Davis Reptiles発見年:2005
タイプ:カラー/パターン
別名:-
※LilBallsスタッフ一同、モルフについて日々学習しておりますが、情報について100%の保証をすることはできません。 そこで、モルフ図鑑はみなさんと一緒に日々更新していけたらと思っております。間違いやご指摘、画像のご提供お待ちしております。
ボールパイソン ファントムは、色と模様に影響を与える不完全優性(顕性)のカラー/パターンモルフです。
体の基調となる色は、暗褐色、黒褐色をしています。
また、体の側面のエイリアン柄の間には、白色や薄い黄色の炎のようなハイライトが腹面から上がるように確認できます。
体の模様は、エイリアン柄の2つの黒いスポットは1つにまとまり、モハベと同じような模様を示します。
見た目は、鍵穴や栓抜きのような形をしています。
また、エイリアン柄の色は、明るい黄土色を示します。
ファントムは、スーパー体はになるとダークシルバーのような体色を示します。
ブルーアイリューシスティックの中では、最も黒みがつよい傾向があります。
また、スーパーファントムの特徴として、エイリアン柄が大幅に小さくなり、白濁色のようなうっすら黄色がかった白を示します。
また、背中にはストライプが入る特徴があります。
さらに、ファントムは、他のブルーアイリューシスティックと組み合わさることでさらに、真価を発揮します。
特に有名な組み合わせは、モハベとの組み合わせでパープルパッションと呼ばれます。
見ての通りですが、体色が紫色を示し、背中には白色のストライプが入るという綺麗な表現を示します。
ファントムは、ミスティックという遺伝子と同じではないかと言われています。詳しくは下の、ファントムとミスティックについてご覧ください。
ボールパイソン ファントムは、2005年に Ralph Davis Reptilesによってプロデュースされました。
Ralph Davis Reptilesは、2001年ごろ、アフリカから輸入したファントムの原種となるメスを、オスのゴブリンと交配させ、ファントムの原種となるメスに似た個体をハッチさせました。
さらに、Davisは1年後の2002年、同じ組み合わせで交配を行い、再度同じファントムの原種となるメスに似た個体をハッチさせました。
同じ組み合わせで、ファントムの表現を2度得られたことから、Davisはファントムに遺伝性があることを考えたそうです。
それからの、2年間、彼はファントムが不完全優性であると信じ色々なモルフと交配させることにしました。
まず、彼はレッサーと繁殖を行い、ファントムがブルーアイリューシスティックコンプレックスであることを証明しました。
さらに、2005年には、スーパーファントムの繁殖にも成功し、ファントムが不完全優性であることを証明しました。
ボールパイソン ファントムの尻尾は、体と同じような色、表現を示します。
ファントムとミスティックですが、以下のような理由から、多くのブリーダーが同じ遺伝子のライン違いではないかと考えています。
■ スーパー体の表現が似ている
スーパーファントムとスーパーミスティックは同じような表現を示します。以下写真
出典:Canadian Reptile Adventures / morphmarket
出典:Serpentine Enterprises / morphmarket
※ ファントムやミスティックのスーパー体のそもそもの個体差は無視しています。
■ モハべやレッサーなど他のBELとの組み合わせた時の表現が似ている。以下写真
Mojave Phantom出典:Bobs Balls / morphmarket
出典:Serpents Of Triton / morphmarket
出典:Coastal Creatures LLC / morphmarket
出典:Superior Scales Reptiles / morphmarket
■ ファントム ミスティックの表現が、どちらとものスーパー体と似ている
ファントム×ミスティックを交配を行った際、スーパーファントムとスーパーミスティックのような個体が生まれるのがわかっています。
また、ファントム or ミスティックが生まれた際、どちらの遺伝子であるか現状判別する方法がありません。
出典:BlindStryke Exotics / morphmarket