ボールパイソン専門サイト ~ Infinity of Ballpython
※LilBallsスタッフ一同、モルフについて日々学習しておりますが、情報について100%の保証をすることはできません。 そこで、モルフ図鑑はみなさんと一緒に日々更新していけたらと思っております。間違いやご指摘、画像のご提供お待ちしております。
ボールパイソン ハリケーンは、模様に大きく影響を与える不完全優性(顕性)のパターンモルフです。
体の基調となる色は、暗褐色、黒褐色、個体によっては赤みの強い黒色をしています。
また、体の側面のエイリアン柄の間は、炎のようなハイライトが確認できます。
体の模様は、名前のとおり渦巻いたエイリアン柄を示します。(全ての模様が渦巻いた表現をするわけではありません)
また、エイリアン柄の中の黒いスポットは大きく歪む傾向があります。
エイリアン柄の色は、明るい黄土色や明るい茶色を示します。
ハリケーンはスーパー体になると、さらに模様の表現が強調される特徴があります。
エイリアン柄の間隔は狭くなり、ハリケーンのように渦巻いた柄の数が多くなります。
ちなみに、スーパーハリケーンは、別名:ハヤブサとも呼ばれます。
出典:hjwinner.com
その他、ハリケーンは、似た表現を示す「トリック」、「ブリッツ」と同じ遺伝子のライン違いであることが証明されています。
Trick出典:Salt City Serpents / morphmarket
出典:Breeder's Circle / morphmarket
ボールパイソン ハリケーンは、2010年にドイツのブリーダーHJ Winner Reptilesのによって証明されました。
Winnerは、2007年にアフリカ(トーゴ)からドイツに入荷されたメスのハリケーンの原種を購入しました。
Winnerは、初めてハリケーンの原種を確認した時、その美しい模様に、なんとも言えない気持ちになったそうです。
それから3年後の2010年、Winnerはメスのハリケーンの原種とオスのレッサープラチナを交配させ、レッサーハリケーンとハリケーンの繁殖に成功し、遺伝性を証明しました。
また、それから約3年後の2013年、Winnerはスーパーハリケーンと思われる個体の繁殖に初めて成功し、ハヤブサと名付けました。
さらにWinnerは、2016年には、ハヤブサのクラッチが単為生殖の可能性があることも考え、ハヤブサをさらに別の個体と交配させました。
そして、そのクラッチで全てハリケーンの子供を取ることができたため、ハリケーンが正しく不完全優性(顕性)遺伝であることを証明しました。
ボールパイソン ハリケーンの尻尾は、体と同じような色、表現を示します。
出典:hjwinner.com