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聞くだけでモルフに詳しくなれる🔥
※LilBallsスタッフ一同、モルフについて日々学習しておりますが、情報について100%の保証をすることはできません。 そこで、モルフ図鑑はみなさんと一緒に日々更新していけたらと思っております。間違いやご指摘、画像のご提供お待ちしております。
ボールパイソン ハリケーンは、模様に大きく影響を与える不完全優性(顕性)のパターンモルフです。
体の基調となる色は、暗褐色、黒褐色、個体によっては赤みの強い黒色をしています。
また、体の側面のエイリアン柄の間は、炎のようなハイライトが確認できます。
体の模様は、名前のとおり渦巻いたエイリアン柄を示します。(全ての模様が渦巻いた表現をするわけではありません)
また、エイリアン柄の中の黒いスポットは大きく歪む傾向があります。
エイリアン柄の色は、明るい黄土色や明るい茶色を示します。
ハリケーンはスーパー体になると、さらに模様の表現が強調される特徴があります。
エイリアン柄の間隔は狭くなり、ハリケーンのように渦巻いた柄の数が多くなります。
ちなみに、スーパーハリケーンは、別名:ハヤブサとも呼ばれます。
出典:hjwinner.com
その他、ハリケーンは、似た表現を示す「トリック」、「ブリッツ」と同じ遺伝子のライン違いであることが証明されています。
Trick出典:Salt City Serpents / morphmarket
出典:Breeder's Circle / morphmarket
ボールパイソン ハリケーンは、2010年にドイツのブリーダーHJ Winner Reptilesのによって証明されました。
Winnerは、2007年にアフリカ(トーゴ)からドイツに入荷されたメスのハリケーンの原種を購入しました。
Winnerは、初めてハリケーンの原種を確認した時、その美しい模様に、なんとも言えない気持ちになったそうです。
それから3年後の2010年、Winnerはメスのハリケーンの原種とオスのレッサープラチナを交配させ、レッサーハリケーンとハリケーンの繁殖に成功し、遺伝性を証明しました。
また、それから約3年後の2013年、Winnerはスーパーハリケーンと思われる個体の繁殖に初めて成功し、ハヤブサと名付けました。
さらにWinnerは、2016年には、ハヤブサのクラッチが単為生殖の可能性があることも考え、ハヤブサをさらに別の個体と交配させました。
そして、そのクラッチで全てハリケーンの子供を取ることができたため、ハリケーンが正しく不完全優性(顕性)遺伝であることを証明しました。
ボールパイソン ハリケーンの尻尾は、体と同じような色、表現を示します。
出典:hjwinner.comコンボモルフのすすめのアドバイザー
たいたい(@nadaru928)さん
ハリケーンは、主にパターンに影響を与える不完全優性モルフです。
シングルでは、サイドの柄が渦を巻いたような宇宙人模様になる事が多くまさしくハリケーンと言ったような表現になる事が多いです。
ほかの優性モルフと比べて表現の幅が大きく、大きくサイドに渦巻きが出る場合もありますし、少し小さく表現される事もあります。
基本的に、サイドの宇宙人模様の一つ一つの黒の面積が大きく広がるのでそこで最も判別がつきやすいとおもいます。
また首元、尻尾の方の柄の出方が最後まで細かく出る印象です。
コンボになってもその影響は素晴らしく、しっかりと渦巻き模様を残しつつ別のパターン系のモルフと組み合わせるとさらに乱れた独特の表現になったりします。
カラー系のモルフとも相性がよく渦巻き模様の色違いのような個体になります。
また不完全優性モルフなのでスーパー体が存在しておりハヤブサというオリジナルの名称がついています。
シングルの表現をさらに細かく渦巻き模様を強くしたような表現になります。
しかし、ハリケーンの及ぼす影響は素晴らしいですがあまりに優性多重コンボにしすぎるとそこまで良さが発揮されない事があるように感じます。
勿論、凄まじい表現になる場合もあるので自分は多重優性とコンボを作ってみたいと考えていますが、ハリケーンの表現を最大限に活かすなら、優性2〜3重+劣性モルフがわかりやすく、かっこいい表現になるように感じます。
ハリケーンスーパー体、ハヤブサです。
シングルに比べてパターンも細かく渦巻き模様が力強く表現されています。
このモルフでしか表現することのできない凄まじくかっこいい表現ですね。
パステルともかなり相性がよく、お互いの良さがふんだんに表現された個体だと思います。
パステルの黄色の主張と乱れにハリケーンが上手いこと重なり素晴らしくかっこいい表現になっています。
パターン系の王道の一つであるレオパード。
そこにYBが入った個体です。
これだでも凄まじい表現だなと感じます。
ハリケーンの渦巻き模様をレオパードで乱しつつ、YBでさらに細やかな乱しを入れ全てのモルフが噛み合った完璧な表現ですね。
劣性がホモになったらどう言った表現になるか想像もつきませんが、間違いなくとんでもない表現になると思います。
色系のモルフとも相性の良さがうかがえます。
シングルの表現をそのまんまバナナカラーにすることによってまた違った角度の良さが出ています。
ハリケーンの多重コンボです。
特徴としてしっかり出ている個体ですが、上記で紹介した個体に比べてすこしハリケーンがわかりにくいかと思います。
基本ベースの表現がシナモンスポットノーズで、そこにお腹の乱しとサイドの少しした乱し効果にハリケーンが重なりかなりパターンが小さく表現されています。
細部までみるとサイドの柄の上部分に若干の渦巻き模様が感じられます。多重にするとハリケーンの判別は難しくなるように感じます。
ハリケーンにクラウンがホモ体として表現された個体です。
これだけでもかなりイカつい表現ですね。
クラウンの基本的なパターンにハリケーンの渦巻き模様がしっかり表現された個体です。
素晴らしく、かっこいい表現です。流石はクラウンと言ったところです。
スポットノーズの独特な表現をコンフュージョンで全体的に色を黒くし、さらに乱し効果を入れ、ハリケーンで渦巻き模様にしていますが、 もはや渦巻きではなくYの字になっていますね。笑
それぞれの優性モルフが主張をし合い、喧嘩をすることなく表現された個体です。
とんでもなさすぎる表現です。
多重でハリケーンが若干伝わりにくいかもしれませんが、ハリケーンが入らないとこの表現にはなっていないと思います。
語るまでもなく、全てのモルフがしっかり特徴として出ていて世界を感じる個体です。
ここではまだまだ紹介できないほどハリケーンの素晴らしい個体はたくさん画像や動画で投稿されています。
是非、海外のInstagramやYouTube等を見てみてください。
ブリーディングを考える際にまず一匹は持っとくとさらに幅が広がり楽しめるモルフだと思っています。
まだまだハリケーンのコンボは開拓の余地があると自分は考えているので面白いコンボを作ってみたいと思っています。
皆さんも是非、お好みのハリケーンを探してみてください!
シングルの表現をピックアップして載せてみました。
見比べてみるとわかるのですが、大きく渦巻き模様になってる個体もいれば小さく渦巻き模様になってる個体もいます。
共通して言えるのが、柄の中の黒い部分が通常より多いことと、首元から尻尾にかけてパターンが一つ一つしっかり出るということです。
参考までに見比べでみてください。