ボールパイソン専門サイト ~ Infinity of Ballpython
※LilBallsスタッフ一同、モルフについて日々学習しておりますが、情報について100%の保証をすることはできません。 そこで、モルフ図鑑はみなさんと一緒に日々更新していけたらと思っております。間違いやご指摘、画像のご提供お待ちしております。
ボールパイソン バナナは、体色に大きく影響を与えるカラーモルフです。
体の基調となる色は薄めの紫色で、その上に黒い斑点が現れます。また、模様の色は個体差がありますが、黄色やオレンジ色を示します。
バナナは、成長するにつれ黒い斑点(スポット)が増える傾向があります。
果物のバナナも日にちが経つと、黒い斑点(シュガースポット)が増えますよね。そのような点からも、まさにバナナという名前が最適なボールパイソンです。
バナナはその発色の綺麗さや、可愛らしさから人気モルフの一つとなっています。
また下でも説明しますが、バナナは、オスのみを生み出す遺伝的特性を持っている個体(Male Makers)や、メスのみを生み出す遺伝的特性を持っている個体(Female Makers)が存在するなど、面白い特徴を持っています。
バナナは、2003年に最初に証明されました。
バナナが証明された当初、非常によく似たコーラルグローというモルフも発見されていました。
バナナとコーラルグローは非常に良く似た表現から、同じラインではないかという議論がたくさんされたそうです。
昨今では、バナナとコーラルグローは今だにいろんな意見があるものの、同じライン(同じ系統)であるとアメリカの有名情報サイトでは位置付けられているようです。
ボールパイソン バナナの尻尾は、体色と同じような色を示します。
MaleMakerを親として繁殖させたバナナの子供は、ほとんどの確率でオスになる遺伝的特性を持ちます。
(逆にバナナが入らなかった個体は、メスになる傾向があります。)
MaleMakerは、オスのバナナより生まれるオスのバナナがMaleMakerとなります。
FemaleMakerを親として繁殖させたバナナの子供は、ほとんどの確率でメスになる遺伝的特性を持ちます。
(逆にバナナが入らなかった個体は、オスになる傾向があります。)
FemaleMakerは、メスのバナナより生まれるオスのバナナがFemaleMakerとなります。
最新の研究では、ボールパイソンは、雄ヘテロ型のXY型性染色体を持つ事が有力しされています。
(2016頃より前の約50年間は、雌ヘテロ型のZW型ではないかと言われ続けてきました。)
雄ヘテロ型のXY型とは、雄の持つ性染色体がXY、メスの持つ性染色体がXXになります。
簡単に言うと、雄のどの染色体を引き継ぐのかで性別が左右されてしまうということです。
♂(XY) × ♀(XX) = ♂(XY) or ♀(XX)
では、バナナがなぜMaleMakerやFemaleMakerを持つかを説明します。
これは、バナナの遺伝子が、性染色体と結びついているかつ、不完全優性(顕性)であることに理由あります。
不完全優性(顕性)は、簡単に説明すると同じ遺伝子が2つ揃わなくても、片側のみで中間的な表現を示すものになります。(バナナの場合、バナナ×バナナでスーパー体の表現を示しますが、バナナだけでもスーパー体と比べて劣るがバナナのような中間的な表現を示す)
上記を踏まえて、あらためて説明すると
バナナの遺伝子が結びつく性染色体は、片方の染色体のみでバナナの特徴を示します。
別の言い方をすると、XとYの染色体どちらかにバナナの遺伝子を持っていると、バナナの表現になるということです。
MaleMakerとFemaleMakerの原理を上記を元に考えると以下のようになります。
1. ♀バナナ(Xb/Xn) × ♂ノーマル(Yn/Xn)