チョコレート

チョコレートChocolate

遺伝子:不完全顕性(不完全優性)

コンプレックス:スポットノーズコンプレックス

発見者:BHB Reptiles

発見年:1999

タイプ:カラー/パターン

別名:チョコ

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チョコレートについて

ボールパイソン チョコレートは、体色と表現に影響を与える不完全優性(顕性)のカラー/パターンモルフです。

体の基調となる色は、名前の通りチョコレートのような黒褐色をしています。
模様は、少しすっきりした表現をしています。模様の色は焦茶色のような色味をしていますが、幼体時の方が明るく黄土色に近い色をしています。

チョコレートはスーパー体になると、体色の黒さが増し、模様は細長い模様になります。また、背中の模様は、ストライプが入る個体や、破線模様が入る個体、あまり模様が確認できない個体など、さまざまです。

■ スーパーチョコレート

また、チョコレートには以下の証明されたラインがします。

ガルシア
ガルシアのメスが、ランディ・レミントンによって2001年にレプティリアン・ヘブンで発見されました。
その後、数年間繁殖に失敗した後、2007年、ダニエル・ガルシアが繁殖に成功し遺伝性を証明しました。
それから、3年後の2010年には、スーパー体の繁殖され、その表現がスーパーチョコレートの表現に似ていたため、ガルシアチョコレートと名付けられました。



ベルライン
ベルラインのチョコレートは、2002年、Reptile Industriesによって初めてプロデュースされました。


歴史について

最初のチョコレートは、アフリカからアメリカに「ブラック」として輸出されました。
最初のブラックと呼ばれるボールパイソンは、通常のボールパイソンよりも僅かに暗い見た目でした。

1999年、BHB Reptilesのブライアンとロリ・バーチックは、このブラック(チョコレート)の初めての繁殖に成功しました。
そして、その6年後の2005年には、BHB Reptilesによって、チョコレート同士の繁殖が行われ、チョコレートがスーパーフォームを持つ不完全優性遺伝であることが証明されました。

このスーパーフォームは非常に美しく、多くの可能性を秘めた個体でした。


表現について

ボールパイソン チョコレートの頭は、体色に比べ少し明るい褐色をしています。
また、ヘッドスタンプは、頭の後ろ付近に僅かに確認できる程度です。

ボールパイソン チョコレートの体の基調となる色は、名前の通りチョコレートのような黒褐色をしています。
また、模様は少しすっきりした表現をしています。模様の色は焦茶色のような色味をしていますが、幼体時の方が明るく黄土色に近い色をしています。

ボールパイソン チョコレートのお腹は、やや黄色をおびた白色で、お腹の鱗には黒色の斑点模様が入る事があります。

ボールパイソン チョコレートの尻尾は、体色と同じような色をしています。
また、模様の乱れも体と同じような乱れ方をしています。


チョコレートのコンボモルフのすすめ

チョコレートは、模様と体色の双方に影響を与えるモルフです。
コンボになると模様には、すこし溶けたような表現をあたえ、体色には、黒さを与えます。

また、模様が溶けたように収縮する傾向から、黒い箇所の面積が増加します。
例えば、クラウンのコンボでは背中の黒いラインが太くなり、スパイダーやピンストライプのコンボでは、黒の線が太くなる傾向があります。

その他、劣性モルフであるハイポ(ゴースト)などとの相性も良く、様々な表情を見せてくれるため、発見されてから24年が経過した今でも人気のあるモルフの一つです。

クラウン

出典:KINOVA

チョコレートの効果で、背中のラインの広がりと、サイドのエイリアン柄の消失が確認できます。
黒褐色のラインと模様の黄色のコントラスがとても綺麗です。

出典:Rice Reptiles

スーパーチョコレート クラウンになると、さらに背中の黒い部分が広がります。

まさに、上からチョコレートをかけたような表現で、とても綺麗です。
この表現のハイポ(ゴースト)化や、デザゴ化した姿を拝んでみたいですね。

ハイポ(ゴースト)

出典:Blackjack Reptiles

チョコレートは、ハイポ(ゴースト)と合わさると、体色が少しブルーや紫がかった表現を示すことがあります。
もちろん個体などもありますので、100%そうなるわけではありません。
個人的には、淡い感じの青がとても好きです。

出典:Blackjack Reptiles

スーパーチョコレートになると、模様の退縮効果がさらに大きくなります。
また、そこにハイポが合わさることで、身体全体が淡いブルーや紫色に包まれます。

写真の撮り方もあると思いますが、この個体とても綺麗だなと思います。

スポットノーズ

出典:Bradford Cole

スポットノーズとチョコレートが対立遺伝のため、合わさると大きく表現に変化を与えます。

ちなみに、対立遺伝であることは、KINOVAによって証明されました。
KINOVAは、スポットノーズ チョコレート イエローベリー クラウンを親とした5回のクラッチから、スポットノーズ チョコレートが対立遺伝であると証明しました。


LilBalls

スポットノーズ チョコレート クラウンの3重コンボです。

別名:ダークナイトと呼ばれることもあります。
KINOVAが最初に公開した、オリジナルのダークナイトは、スポットノーズ チョコレート イエローベリー クラウンでしたが、後にKINOVAのジャスティンは、スポットノーズ チョコレート クラウンの組み合わせの事をダークナイトと呼んでいると言ってるようです。
(間違っていましたらすいません。)


出典:MorphMasters

シナモン イエローベリー スポットノーズ チョコレート クラウンの5重コンボです。
シナモンが入ることにさらに黒さが増し、かなりカッコいいです。
個人的には、頭の模様が、シナモンの影響で消失しているのが残念ですが、それ以外はかなりタイプの個体です。

ピンストライプ

出典:BHB Reptiles

チョコレートは、ピンストライプとも相性がいいなと思います。
ピンストライプの背中の細い線が、チョコレートの影響で太くなり、面白い表現をしています。
ここに色なモルフを追加して、さらに面白い表現を目指したいですね。


出典:BHB Reptiles

スーパーチョコレート ピンストライプのコンボです。
チョコレートのコンボの中では有名な組み合わせで、別名:カモと呼ばれます。
迷彩柄のように模様が入り乱れた表現は、とてもかっこいいですね。


出典:JD | Reptiles Next-Gen

表現自体は、チョコレート ピンストライプ スポットノーズの3重コンボです。
この表現がどこまで再現性があるかは、判断が難しいですが、模様が細かく綺麗だったので紹介です。


ウーキー

出典: No Limits of

ウーキーもチョコレートと対立遺伝であると言われています。
ウーキー チョコレートの組み合わせは、スーパーチョコや、スーパーウーキーと比較的似たような表現をしています。


出典: KINOVA

ブラックパステル チョコレート ウーキー イエローベリー クラウンの5重コンボです。
黒系モルフのオンパレードクラウンです。
模様のオレンジ色と体色の黒色のコントラストが美しいですね。


スパイダー

出典:JCC Reptiles

スパイダーにチョコレートが入ると体の黒い部分(線の部分)が、広がる傾向があります。
また、色味も通常のスパイダーに比べワントーン下がったような色になります。

出典:SnakesnAdders South Africa

チョコレート スパイダー ゴーストの3重コンボです。
黒の線の部分が太く、少し紫がかった色になった表現がとても綺麗です。
すっきりしたスパイダーの模様がいいですね。

出典:American Made Morphs

チョコレート スパイダー クラウンの3重コンボです。
チョコレートの影響で、背中のラインがかなり太くなっています。
個人的は、スパイダー クラウンより、チョコが入った表現の方が好みです。

バター/レッサー

出典:Osmun Reptiles

チョコレートの影響で、エイリアン柄が退縮し、溶けたような表現になっています。
バターようなベージュ色の模様と、ブラウン色の体色の組み合わせがとても綺麗です。

出典:Fireball Reptiles

スーパーチョコレート ハイポ(ゴースト) バターのコンボです。
スーパーチョコレートとバターの組み合わせがかなり綺麗です。
まさにバターチョコレートをかけたような表現、とても好みです。

出典:Python Posse

表現は、チョコレート レッサー ピンストライプの3重コンボです。
キングピン(レッサー ピンストライプ)だけでも、個体によっては似たような表現を示す事もあると思います。
しかし、チョコレートが入っている方が、黒い箇所の表現がはっきりしていて模様にインパクトがあり、いいなと思います。

GHI

出典:Absolutely Reptacular

チョコレートとGHIは、比較的組み合わせられる事が多いコンボかなと思います。
GHIにチョコレートが入ると、エイリアン柄が縦に伸び、細長くなる傾向があります。


出典:Absolutely Reptacular

表現は、GHI チョコレート スポットノーズの3重コンボです。
スポットノーズが入る事で、さらに模様が詰まったような表現になります。
ここからクラウン化して、GHI スポットノーズ チョコレート クラウンになるとどのような表現になるのかとても気になりますね。


モハベ

出典:Novi Pythons

チョコレートの影響により、エイリアンの幅が少し細くなっていたりと、縮小しているのが確認できます。
また、全体的に色も黒なっています。
もちろん、この辺の表現の度合いは個体差があります。


出典:Canadian Regius

チョコレート GHI モハベ ハイポ(ゴースト)の4重コンボです。
かなり綺麗な個体だなと思ったため紹介です。


ブラックパステル

出典:BHB Reptiles
出典:Freedom Breeder

ブラックパステルにチョコレートが入る事で、ブラックパステル シングルに比べて、エイリアン柄の大きな乱れが抑制され、多少、丸みを帯びていたり、横幅が細くなったりしているように思います。
(ブラパス単体でもそのような表現をする個体もいるようです。)
その他、色味などはシングルのブラックパステルに比べ、少し赤みを帯びた黒色をしているように感じますが、大きく差は無いような気がします。
そのため、ブラックパステルなどの、黒系のモルフとの組み合わせは、チョコレートの表現が弱い個体などは少し見分けが難しそうだなとは思います。


出典:MorphMasters

ブラパスとチョコレートがクラウンに合わさると、かなり背中のブラックバックが太くなっています。
スーパーチョコレート クラウンとはまた違ったブラックバックの広がり方で面白いですね。


感動したコンボ

出典:Brass Man Reptiles

スーパーチョコレート ピンストライプ ハイポ(ゴースト)の4重コンボです。
淡い灰色と、背中のオレンジのラインがとても美しいですね
頭も僅かに、オレンジに発色しているのもとてもいいです

出典:MorphMasters

レッドストライプ イエローベリー チョコレート スポットノーズ クラウンの5重コンボです。
黒光りした、赤の体色がとてもかっこいいなと思いました。

出典:Bobs Balls

表現自体は、サイプレス ピンストライプ チョコレート モハベの4重コンボです。
背中のストライプと、サイドの乱れがかなり美しいです。
個人的に、好みの表現です。

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チョコレートのギャラリー&提供画像

ボール

チョコレート モハべ ハイポ

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スポットノーズ チョコレート クラウン

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パステル スーパーチョコレート