ボールパイソン専門サイト ~ Infinity of Ballpython
遺伝子:不完全顕性(不完全優性)
コンプレックス:スーパーストライプコンプレックス
発見者:Jared Horenstein発見年:2004
タイプ:カラー/パターン
別名:Superstripe Maker, SS-Maker, Het Superstripe
※LilBallsスタッフ一同、モルフについて日々学習しておりますが、情報について100%の保証をすることはできません。 そこで、モルフ図鑑はみなさんと一緒に日々更新していけたらと思っております。間違いやご指摘、画像のご提供お待ちしております。
ボールパイソン スペクターは、色と模様に影響を与える不完全優性(顕性)のカラー/パターンモルフです。
スペクターは、スーパーストライプコンプレックスであり、同じコンプレックスのイエローベリーやグラベルと同じような表現をしています。
体の基調となる色は、暗褐色、黒褐色をしています。
また、体の背面は色が部分的に薄い、ハイライトが確認できる個体も多くいます。
さらに、体の側面のエイリアン柄の間は、炎のようなハイライトが確認できる個体も多くいます。
体の模様は、歪み、エイリアン柄の中身部分はオレンジ色の強い茶色、外縁あたりは、明るい黄色をしています。
また、スペクターの特徴として、腹板の両側に現れる黒色の破線状模様があげられます。
スペクターはスーパー体になると、体色は黄色みの強い金色を示します。
また、模様は、サイドのエイリアン柄が擦り切れたように退縮します。
また、背面には黒色で縁取られた、黄色のストライプが頭から尻尾まで綺麗に現れます。
出典:BHB Reptiles
その他、スペクターは、同じスーパーストライプコンプレックスのイエローベリー、アスファルト、スペクター、スパークと合わさることで大きく表現が変わることが分かっています。
出典:Danner Constrictors / morphmarket
出典:JD | Reptiles Next-Gen / morphmarket
出典:PPB Exotics
ボールパイソン スペクターは、2004年、Jared Horensteinによって初めて発見されました。
Jared Horensteinは、2004年、イエローベリーの雄と、変わったストライプ調の雌(バニラに似ている)を交配させ、偶然にスーパーストライプ(イエローベリー×スペクター)を生み出しました。
当初は、スーパーストライプの誕生は、とても興味深いものでした。
スーパーストライプは、イエローベリーと何かを掛け合わせると誕生することは分かっていたのですが、その何かが全く分からず、証明に多くの歳月を費やしたそうです。
まず、スーパーストライプを再現するため、ストライプ調の個体を用いて検証されたのですが、スーパーストライプは誕生しませんでした。
次に、表現がバニラに似ていたこともあり、バニラとの組み合わせが検証されました。
しかし、バニラとの組み合わせでもスーパーストライプは生まれる事がありませんでした。
その後、いろいろな人の手により様々な検証が行われ、3年後の2008年にようやくスーパーストライプの再現に成功しました。
そして、同年2008年、晴れてスペクターが市場に出回るようになったそうです。
それから、約4年後、2012年にはBHBによって、スーパースペクターが生み出され、スペクターが不完全優性(顕性)遺伝である事が証明されました。
ボールパイソン スペクターの尻尾は、体と同じような色を示します。
また、尻尾付近の背面の模様は、途切れのないストライプを示す個体が多くいます。