飼育

【永久保存版】ボールパイソンの飼育方法を全部ご紹介

2022年07月12日

eyecatch

こんにちは、Lil Balls スタッフのIgaです。

「ボールパイソンって、飼うの難しいの?」
「たくさん飼ってる人もいるけど、どうやって飼ってるの?」
「爬虫類初めてでも、飼えるの?」

などの疑問や不安にお応えするため、今回はボールパイソンの飼育方法に関して解説させて頂きます。
本記事は、ボールパイソンに、初めて興味を持った、ボールパイソンを買ってみたいけどよくわからないって人向けの記事になります。

ボールパイソンを飼育するとは?

ボールパイソンに限ったことではないと思いますが、生き物を飼育すると言う事は、ただかわいいだけじゃダメですよね。
生き物のことを最優先に考えて、できる限りストレスを与えない環境を用意してあげる事が大切です。

そこで、まずはストレスがかからない生活をおくらせてあげるために、事前に知っておいた方が良いことをご紹介させて頂きます。

1. 電気代や餌代などある程度の、維持費がかかる

電気代について

ボールパイソンなどの爬虫類は犬、猫と違い、飼育環境の温度管理が必要です。
ボールパイソンは、アフリカの暖かい地域で生活しているため、日本でアフリカに近い環境を整えてあげるとなるとそれなり電気代がかかってくるのです。
温度管理の方法により値段は多少変わってきますが、日本での爬虫類飼育を考えるとエアコンの常時稼働(温度監視でON/OFF制御)が必要かなと思いますので1ヶ月あたり約3000円ほどかかってきます。


餌代について
ボールパイソンの飼育環境での餌は、マウスもしくはラットを与えている人がほとんどです。
冷凍マウスや、冷凍ラットは、犬猫中心のペットショップに置いている事が少なく、ネットでの取り寄せがほとんどです。
そのため、餌代+送料などもかかってきます。
これは、あくまでの参考額になりますが、1ヶ月、1匹の蛇あたり約1000円 ~ 2000円ほどかかってきます。


2. 最大の大きさと、寿命について

大きさについて
ボールパイソンは、大人(アダルト)になると100cm ~ 150cmほどの大きさになります。最大の物だと200cmを超える個体もいます。
また、体重は、1.5 ~ 2.0kg、大きい物だと5kgを超える個体もいます。
大人になってもきちんと飼育できるよう、最低1m×1mほどスペースを確保しておいてあげると良いでしょう。
(使うケージによって必要なスペースは変わってきます)


寿命について
ボールパイソンの寿命は、20年程と言われています。
最長では、フィラデルフィア動物園で47年生きたという記録が残っています。


3. 病気について

病気にはかからないのが一番ですが、やはり生き物なのでかかってしまう事があります。
特にボールパイソンは、細菌性の風邪、ウイルス感染、マウスロットにかかりやすいと言われています。
細菌性の風邪や、マウスロットは抗生物質で完治させる事ができますが、ウイルス感染の病気は薬が効かないなんてこともありますので十分に気を付ける必要があります。
また、病気かなと思ったら、すぐに病院に連れて行ってあげれるよう、事前に蛇貯金などしておくといいかもしれませんね。

飼育環境を整える

ボールパイソンの飼育環境に必要な物は、ケージ、床材、水入れ、シャルター、温度計、保温器具の6つです。
爬虫類専用に開発されたものから、代用品まで様々ありますので、それぞれ詳しく説明させて頂きます。

ボールパイソンのケージ

ボールパイソンのケージ選びは、大きさ、温度湿度の管理、脱走防止を意識して選びます。

大きさは、ボールパイソンがトグロを巻いた際の約3倍くらいの大きさが最適であると言われており、成長によって変えてあげる必要があります。
そこで今回は、ベビー期(生後 ~ 6ヶ月)、ヤング期(6ヶ月 ~ 18ヶ月)、アダルト期(18ヶ月 ~ )の基準で最適なケージを説明させて頂きますね。

※ 今回紹介させていただくサイズは、あくまで参考サイズですのでご購入の際は、飼っている蛇に合わせてお選び頂くようお願いします。

ベビー期(生後 ~ 6ヶ月)


■ レプタイルボックス(サイズ約30.0×20.0×15.5cm)
アクリル製のケースでよく爬虫類飼育者の中で使われている商品になります。
ケージの開け閉めも行いやすく、使い勝手の良い商品です。

■ GEX EXOTERRA グラステラリウム 3030
ガラス製のケースになります。
お値段は少し張りますが、おしゃれに飼いたい人におすすめの商品です。

■ ダイソーシューズケース① 内寸幅16×奥行29×高さ9.5cm or シューズケース② 内寸幅11×奥行29×高さ9.5cm
爬虫類専用のケースではなく、代用品になります。110円と安く、コスパ重視の方におすすめの商品です。
たくさんボールを飼われているブリーダーさんがよく使っているイメージです。

https://jp.daisonet.com/products/4984355062691
https://jp.daisonet.com/products/4984355161165

ヤング期(6ヶ月 ~ 18ヶ月)


■ レプタイルボックス ワイド(サイズ約40.0×30.0×15.5cm)
レプタイルボックスのワイド版になります。
12ヶ月を超えた子だと、少し小さい場合もありますがベビーから成長したくらいの子にはおすすめのケージです。

■ GEX EXOTERRA グラステラリウム 4530
エキゾチックテラの46.5 x 46.5 x 33 cmのサイズのケージになります。

■ SANKO パンテオン ブラック BK4535
ガラス製のケースになります。ケージの開け閉めはスライド式です。
ガラス製のケースの中では、安いおすすめのケージです。


アダルト期(18ヶ月 ~ )


■ GEX EXOTERRA グラステラリウム6030
エキゾチックテラの46.5 x 61.5 x 33cmのサイズのケージになります。

■ GEX EXOTERRA グラステラリウム9030
エキゾチックテラの46.5x91.5x33cmのサイズのケージになります。

■ SANKO パンテオン ブラック BK9045
パンテオンの51.0x96.0x45.0cmのサイズのケージになります。

ボールパイソンの床材

ボールパイソンの床材には、以下のようなものがよく使われます。
それぞれ、メリット・デメリットがありますのでご紹介させて頂きます。

■ 木材やヤシガラなどのチップ

メリット
第一に見た名が良い点があります。でき限り自然に近い環境を再現する事ができます。
また、チップ製の物は保温や保湿にすぐれているので、乾燥が強く、寒い冬などにおすすめです。


デメリット
排泄物の掃除や、床材の入れ替えに少し手間がかかります。
また、汚れが目立ちにくい分掃除が疎かになり、ダニやカビなどの発生が起きやすい事があげられます。


■ ペットシート

メリット
汚れが確認しやすく、掃除がしやすい点があげられます。
また、吸水性に優れているので、ボールパイソンの排泄物によるケージの汚れを防いでくれます。


デメリット
見た目がイマイチなのと、ベビがシート下に潜ったりしてシートの意味をなさなくなったりする事があります。


■ キッチンペーパーや新聞紙

メリット
値段が安価で抑える事ができます。


デメリット
保湿性や保温性は、期待できません。


ボールパイソンの水入れ

水入れは、比較的どのようなもので大丈夫ですが、ボールパイソンがこぼしてしまう事があるので、できるかぎり重量がある水入れを使うと良いかなと思います。

また、おしゃれにレイアウトしたい方は、このようにいろいろな商品がでてますので調べてみるといいかもしれません。

ボールパイソンのシェルター

シャルターに関しては、必ずしも必要というわけではありませんが、ボールパイソンは夜行性で日中は穴の中で休んでいる事が多いので、シェルターなど暗くピタッとした場所を用意してあげると落ち着くと言われています。
ボールパイソンにも個体差があり、臆病な子もいます。そういった子には、ぜひシェルターを入れて落ち着かせてあげてください。
また、ケージ自体をカーテンなどで暗くできる場合は、そのような対応でもいいかなと思います。

ボールパイソンの温度計と保温器具

温度計

ボールパイソンなどの変温動物の飼育で、生命線となるのが温度です。
温度が適切な状態を維持できないと、不調や拒食、最悪の場合、死に綱がってしまいます。
なので、飼育の際は必ず温度計を用意して温度管理を行なってください。

ボールパイソンに最適な、温度は26 ~ 33℃ほどと言われています。
気候変動が激しい日本では、エアコンなどで気温を調整するのが最も良いかと思います。
また、エアコンも付けっぱなしだと温度が上がりすぎたり、下がりすぎたりするので、自動でエアコンのON/OFFを制御してくれるスイッチBotなどを使うとかなり便利に温度管理を行う事ができます。

保温器具

ボールパイソンが好きな温度に移動できるように、ホットスポットと呼ばれる通常エリアより少し温度が高い場所を用意してあげると良いと言われています。
明確な温度があるわけではないですが、通常エリア28℃、ホットスポット33℃くらいに設定してあげると良いかと思います。

ホットスポットは、パネルヒーターや、ヒートケーブルを使い用意します。

餌をあげる

野生化でのボールパイソンは、小動物(ネズミなど)を捕食しています。
そのため、飼育下でもマウスやラットを餌として与える事がほとんどです。

餌の頻度とサイズ

与える餌の頻度や、サイズはボールパイソンの大きさや、繁殖目的かペット目的かで大きく変わってきます。
今回はペットとして飼育するにあたり、ストレスない食事量を簡単にご紹介させて頂きます。
こちら、あくまで参考になります。人間同様にボールパイソンもよく食べる子もいれば、あまり食べない子もいます。
自分のボールパイソンに本当に適した量は、餌をあげながら様子を観察し決めてください。

ベビー期(生後 ~ 6ヶ月)

頻度:4 ~ 7日に1回
サイズ(ラット):ピンク(8g ~ 14g程度)、ファジー(15g ~ 24g程度)、ホッパー(25g ~ 40g程度)

ヤング期(6ヶ月 ~ 18ヶ月)

頻度:5 ~ 10日に1回
サイズ(ラット):ホッパー(25g ~ 44g程度)、ヤング(45 ~ 104g程度)

アダルト期(18ヶ月 ~ )

頻度:10 ~ 14日に1回
サイズ(ラット):ヤング(45 ~ 104g程度)、アダルト(104g ~)

餌のあげ方

餌は、爬虫類給餌用のピンセットなどで挟んであげます。
ピンセットの先が鋭利だと、ボールパイソンが餌に飛びついた際に怪我をしてしまう恐れがあるので、できる限り鋭利ではない竹製の物など利用すると良いです。

ボールパイソンは、上唇あたりのピット器官と呼ばれる器官で獲物の体温を感じています。
そのため、餌をあげる際は上唇のピット器官あたりに餌を持って行ってあげると、食べてくれる確率が上がります。

日々のお世話

ボールポイソンの飼育に置いて、必ず毎日行わなければならい事は特にありませんが、温度だけは必ずこまめに確認してあげてください。
その他は、定期的に水を変えてあげて、ケージ内が汚れたら都度掃除してあげてください。

また、ボールパイソンは可愛いので、どうしてもケージから出して触れ合いたいと思うかもしれませんが、できれば毎日触るのではなく2,3日に1回程度にとどめておいた方が、ストレスが少なく良いかもしれません。

まとめ

今回は、ボールパイソンの飼育に関して記事を書かせて頂きました。
色々書きましたが。一番大事なことは飼育環境の温度です!
温度だけきちんと守ってあげれば、最悪の事態は防げるんじゃないかと思います。
また、もし飼育中に不安や心配事が出てきた際は、購入したペットショップさんに問い合わせてみたり、病院に連れて行ってあげてください。

ボールパイソンは、とても魅力的なペットなので、ぜひみなさんの家族としてお迎えしてみてはいかがでしょうか。


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